35372 返信 朝鮮併合;1910年 URL 小林 哲夫 2005/06/05 11:12
うちはだいこさん  マルクス史観を又教えて下さい。

朝鮮併合について、植民地化ではなく併合だったという違いについて、私は以下のように考えるのですが、マルクス主義ではどう考えて居るのでしょうか?

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日本の過去の植民地支配の罪悪を語るときに、中国と朝鮮がいつも並べて語られます。(注;朝鮮半島全体を指す言葉として以後朝鮮と言います)
しかし中国とは戦争をし、物凄い数の殺人を犯しましたが、朝鮮とは戦争をしていないどころか、同じ国民の一員として戦ったという歴史があります。
その被害の大きさは比べ物にならないくらいに中国の方が大きいいのですが、日本に対する憎しみの度合いは同じように見えます。
現在の日本人には理解しにくい現象だと思われますので、ここで私の見方を書いておきます。

猪木正道著「軍国日本の興亡」には朝鮮併合について
{日本の支配は、米の生産額が着実に増加したこと、人口も増え続けたことなどの一面があるが、しかし“皇民化“と称して、日本の神道を押し付けたり、日本語の学習を義務付けたり、押し付けがましい干渉が加えられたため、朝鮮人の恨みはかえって深くなった。
英国のインド統治は、インド人の生活と文化への介入を極力避けたので、英国人はインド人からそれほど嫌悪されず、かえって畏敬される場合さえあった。」とあります。

福田和也著「魂の昭和史」では
「日本は朝鮮で社会投資を積極的に行なったことが、英国などの一方的な収奪や徹底的なかっぱらいと全然違うところだ。
なにしろ最終決算は日本の大幅赤字だった。
日本は搾取しつつも、投資もしたために、搾取しただけの英国のようにすっきりと行かず、今も憎まれる関係を作ってしまった。
ただ横取りするだけの奴と、横取りしているくせに保護者面をして、面倒を見てくれる奴とどちらを憎いと思うか?という問題だ。
それは詫びようも、反省もしようが無いことだ。
朝鮮併合によって日本は明治の初めに持っていた目的、すなわち軍事的、経済的に、日本の独立を維持すると言う目的をなんとかかなえた。」とあります。

現代朝鮮人の憎しみについての二人の説明に私も同感です。

現在も日本人の中に、朝鮮は植民地にしたのではなくて、併合したのであると強調する人がいます。つまり「日本人と平等の立場にしたのに何の文句があるか?」ということのようです。
(建前平等、実態は差別ということはここでは述べないとして・・・。)

異民族に対して、平等の立場にしてやったのだからあり難く思え!というほど侮辱的な発想はないと思うのが常識ですが、その常識の無い日本人が多いようです。

植民地にしたと表現した方が、併合よりもましだと気が付いてほしいものです。
印度人のイギリス人に対する感情と、併合されたアイルランド人の今も続く憎しみとの違いがその例です。

このような日本人が多いことから、60年も経過しているのにますます朝鮮人の日本人に対する憎しみが高まっていくという最悪の事態になっています。

具体的に言えば、朝鮮で日本人は植林をした、ということを認めて欲しいのですが、朝鮮人にとってはそのことが最も認めたく無いことなのだという関係です。

私はこの民族感情の構造を双方の国民が自覚しなければ、本当の解決にはならないと思うのですが、先ずは日本人にこのことが理解できないという現実に当惑しています。


これはインドとイギリスの関係の続きの議論です。