35693 | 返信 | Re:Reさらに「労働について」 | URL | あしな | 2005/06/25 07:16 | |
> > ・賃労働者が飢え死にしないためには誰かしら資本家(法人も含む)に雇用されなけれ > > ばならず、結局は資本家階級に生産場面を離れた生活の場面においても包接されている。 > > ジェンダーフリー論者が叫ぶ「女性の社会進出(=賃金労働者になりたがり)」というのは「飢え死にしないため」なのか? 自らすすんで「機械部品」になるためか? > そんなら話は早いのに・・・ 例えば80年代以降によく言われた「女性のM字型雇用」が、主婦層を安価な非正規労働力として動員しようとする資本側の要請に由るというのであればその通り。その場合、例えば子供の学費を稼ぐ必要はあっても低賃金パートタイマーたることを強いる政策的・社会的条件があったわけで、そのような諸条件こそが「資本の要請」の実体、支配層の画策の中身と言える。もちろん80年代から多くのジェンダー論者がこれを批判している。 このような「女性の低賃金非正規労働者としての動員」を「女性の社会進出」と短絡させ、その実態を隠蔽するという手口も当時よく見受けられた「支配層の画策」の範疇と言える。 > 私しゃそれを「資本家」の画策(=資本の要請)だと口をすっぱくして言ってるのに誰も耳を傾けん。> > マルクスの時代じゃあるまいし、労使の価値観の共有に目をつむって変革などありえないのですよ。徹底的にハズしまくり。 > ここでもおっちゃんは労働者が「資本に包摂されざるを得ない条件」を無視して「労働者が資本に包摂されていること」を全面的に労働者自身の選択に帰した上で批判している。自ら「資本家の画策」と言っておいて、その「画策」の部分を無視して労働者を批判するというマンネリズムに陥っている。 このおっちゃんの論理は、詐欺の被害者に対して騙されたことを罵りながら、詐欺師の行為に関しては不問に付す」様なもので徹底的に間違っていることは明白である。しかも詐欺師と被害者の関係と異なり、資本と労働者の関係においては「労働者は資本に包摂されざるを得ない」という関係の非対称性が存在する。この点を無視する点でおっちゃんの論旨は「詐欺の比喩」の場合よりもさらに悪質であると言える。(資本を批判すると見せかけて、徹底的に資本を擁護する点において。) > >「分断して支配せよ」のネオリベ的展開そのもの。後は焦点が外れまくっていて話にならない。 > > 目覚めた女性の皆さんたちがわざわざ好き好んでその「分断」に加担する必要もあるまいに・・・(「飢え死にしないため」ならともかくね) 以前別な掲示板で「赤字の会社でも給料が出ているのだから、労働価値説は間違いだ」と言った人がいましたが、ここでのおっちゃんの言い分の無茶苦茶さもそれに似ている。 私は個々人の意志と関係なく社会を総体として捉えた場合に個々人が「機械の部品」たらざるをえなかったり、資本主義経済に包摂さる形でしか生きられないことを問題にしている。 ここでダムに沈む山村(マタギの村)から村上市に移る人物の言葉を引用する。 「村上に移ったらきついろう。今よりずっと生活していくのは大変だよ。ここに居れば食べる分ぐれぇのものは作れっし、山菜でもキノコでも、ちょこっと仕事の帰り採ってこれるけどね。町に下りたら、みんな買いに行かんばねぇ訳だ。きついよう。」(田口洋美「越後三面山人記 マタギの自然観に習う」農文協 1992 ここで語られていることは従前の環境から「資本主義経済への包摂」の度合いがより強い環境に移らざるを得ないことに対する不安と言える。 > うそいえ。 > やはり自分でも強引な因縁をつけていることを少しは自覚しているからこういう「攻撃的」な物言いとなるのか? |
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