35753 返信 日本語の起源についての考察2 URL 2005/06/28 21:57
> では、もし日本語がアルタイ系言語と南島語の混合言語であるするならば、縄文人と弥生人の言葉はどのようなものだったと考えれば良いのでしょうか。
> 日本語の起源についての考察2で展開していきたいと思います。

日本語に大きな影響を与えたと考えられるオーストロネシア語族の拡散についての最も有力な説は、中国南部→台湾→フィリピンで東と西の2つに分岐したというものです。

http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/austronesia.html#3

引用開始
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4000 BC
 台湾にいた原アウストロネシア語族は、米、粟、ヤムイモ、タロイモ、サトウキビを栽培し、豚、犬、鶏を飼っていた(但し米は焼畑農法で栽培)。また土器を作り、アウトリガー付きの外洋用大型カヌーを建造、種々の漁法を身に付けていた。

3000〜1000 BC
 原アウストロネシア語族は台湾を出て、フィリピンを経由して東西へ広がってゆく。
 フィリピンから先は二手に分かれた。
西方語派:フィリピン→東部インドネシア →→ インドネシア語派の誕生
東方語派:フィリピン→スラウェシ→モルッカ→オセアニア →→ オセアニア語派の誕生

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引用終了

ここで重要なことは、オーストロネシア語族は

1.米、粟、ヤムイモ、タロイモ、サトウキビを栽培し、当時の縄文人よりも先進的な
農耕文化を持っていた

2.他の東アジアの民族に先駆け、アウトリガー付きの外洋用大型カヌーを建造し台湾からフィリピンへ達することのできる航海術を持っていた

ということです。
台湾とフィリピンの間の海域から黒潮に乗って沖縄→鹿児島へと距離の割りに比較的容易に達することができます。
このルートにのりオーストロネシア語族の一部が日本列島にやってきて農耕や言葉を伝えたと考えられます。

ここで大雑把に言って3つの仮説を考えてみます。

1.縄文人はもともと独自の言語を持っていたが、朝鮮半島からアルタイ系言語を持った民族と南からのオーストロネシア語族の影響を同時に受け、縄文中期以降、アルタイ系言語と南島語の混合言語を話すようになった。これが原日本語となる。
弥生人は日本に少数しか移住せず、やがて弥生人の子孫も日本語を話すようになった。

2.縄文人はもともと独自の言語を持っていたが、縄文中期以降オーストロネシア語化した。そこにアルタイ系言語を持った弥生人が移住し、日本語はアルタイ系言語とオーストロネシア語の混合言語になった。

3.縄文人はもともと独自の言語を持っていて、朝鮮半島にはアルタイ系言語を持った民族が複数いた。縄文人はオーストロネシア語を話すようになり、朝鮮半島のアルタイ系民族の一つも南からのオーストロネシア語族の影響を受け、朝鮮半島南部でアルタイ系言語と南島語の混合言語を話すようになっていた。
そこへ、中国から水稲稲作技術が伝わり、アルタイ系言語とオーストロネシア語の混合言語を話す弥生人が、オーストロネシア語を話す縄文人の言葉を駆逐し、弥生人の話す
アルタイ系言語とオーストロネシア語の混合言語が日本語となった。
朝鮮半島では、もう一つのアルタイ系民族の言葉が話されるようになり、弥生人の言葉は朝鮮半島から消えていった。

1から3のうちどれが有力だと考えられるのでしょうか?