35794 返信 Re:27 URL 工藤猛 2005/07/01 15:17
> 世界には非武装国家が27あります(基準によって数は異なりますが)。昔、「日本は世界で唯一の戦争放棄・戦力不保持の国」といっていた人がいますが、違います。また、「軍隊を捨てた国家・コスタリカ」も有名ですが、軍隊のない国家はコスタリカだけではありません。

> 世界の非武装国家について、スイスのクリストフ・バルビーさん(弁護士、脱軍事化を求める協会コーディネーター)の本を紹介した文章を「法と民主主義」399号(2005年6月号)に掲載しました。同じものを下記にアップしました。


 日本列島は東アジアに位置している。
 誰にでもわかっている。

 近隣諸国はどこだ。
 分からない人がいるかもしれないので明示しよう。

 太平洋の向こう側に。
 カナダ。軍備がある。
 アメリカ。軍備がある。
 メキシコ。軍備がある。
 キューバ。軍備がある。

 ユーラシア大陸の近隣に。
 ロシア。軍備がある。
 北朝鮮。軍備がある。
 韓国。 軍備がある。
 モンゴル。軍備がある。
 台湾。  軍備がある。
 中国。 軍備がある。



 皮肉なことに永世中立国家と歴史的に称されているスイスには
 国防軍以外に強固に組織された民間自衛組織が戦時に備えて
 整備されている。もちろん武器を持ってだ。

 27の平均した人口数は何百万人になるかい。
 過去100年以内に国家を形成していてかつ他国に侵略された経験があって
 それでも現在無軍備の国は何カ国あるかい。

 前田さん。
 イラクから米軍が撤退し完全な独立国になったとして
 イラクが無軍備になると想像できるか。私には出来ない。
 日本国の人口は1億2千7百万人もある。
 かって近隣の中国とロシアと戦争したこともある国だ。
 太平洋を隔てたアメリカとも戦争したことがある。
 ベトナムが近い将来無軍備になることを前田さんは想像できるだろうか。
 インドはどうだ。インドネシアはどうだ。タイはマレーシアはどうだ。

 諸国家も諸個人も時代に制約されている。
 核兵器も廃絶できない人類が兵器なしで
 この無法な国際社会で生き残れるのか。
 武装した海賊や山賊ですらまだこの世には存在するんだよ。
 金さえあれば民間から最新武器を持った訓練された傭兵を雇える時代なんだよ。
 マフィアでさえマシンガンを所有して武装している時代なんだよ。
 個人携帯ミサイルでさえ国際的な武器闇市場で手に入れることの出来る時代に
 国家から武器を奪ってどうするつもりだ。
 地球を支配する一党独裁政権に諸国家、諸民族、諸個人から武器を奪わせることが
 前田さんの理想なのかな。よく分からないものがある。
 前田さんは中国共産党や朝鮮労働党の核武装にも本気で怒っているひとなのかな。
 社会主義の世界体制がソビエトの崩壊とともに消え去ったのにもかかわらず
 無軍備にこだわっているのかな。ソビエト帝国の崩壊で支配下にあった諸民族が
 生き生きとしてきた。もちろん武器を手にしてだ。

 チェチェン民族も無武装のほうがいいのか。
 チベット民族は強大な中国人民軍の武力の前で植民地状況のままでいいのか。
 1945年以前、凶暴なナチスの軍事力を前にして周辺国家が
 前田さんの主張のように無軍備国家であったほうがよかったのか。
 イギリスもフランスもアメリカもロシアも日本も中国も無軍備であったら
 どんな2005年を迎えていたんだろうな。
 ナチスの世界帝国が成立していて全世界が無軍備になり秘密警察網と密告網と
 全世界にわたる強制収容所で抑圧されているけれども戦争の無い世界のほうが
 いいのかな。

 中国大陸には共産党が存在して政権を握っているんだよ。
 いまでも抑圧体制を一党独裁で維持しているんだよ。
 周辺国家には自衛のための軍備ですら前田さんは許さないのか。
 侵略されたら無抵抗で「侵略軍」を垂れ幕抱えて熱烈に歓迎するのが
 あくまでも戦争したくない前田さんの理念なのだろうな。
 文化大革命時にチベットで中国人民軍が武器を持たないチベット人に
 「解放」と称してなにをしたのか知っていて、それでも強大な中国軍を前にしても
 自分の理念を人に広めようという熱意があるのならば、

 その理念の実現を妨げている中国共産党の国内統治実態と中国人民軍にも
 もっと鋭い批判を加えないと。
 

 日本国だけが無軍備になっても戦争はなくならないよ。
 いや、逆にもっと戦争が起こりやすくなるよ。
 台湾が前田さんのような政治家に統治され無軍備を国是にしていたら
 とっくの昔に中国共産党に軍事制圧されていたことだろう。
 それでも前田さんは満足するのだろうな。
 中国共産党の支配には甘そうに見えるからな。
 私のかってな独断と偏見だけれども。
 1989年の天安門事件や最近の原子力潜水艦による領海侵犯事件は
 前田さんの運動にとって障害だろうな。今後とも中国共産党は前田さんの前に
 立ちふさがると思うよ。