35817 | 返信 | Re:単一民族論 (用語について) | URL | tpkn | 2005/07/02 18:59 | |
兼松さん > オンラインの国語辞典でも引けるようですが「民族国家」という用語が、tpknさんのおっしゃる「単一民族国家」に該当すると思います。 その通りだと思います。 > ある専門家集団でも、そうではない日本人の広い合意の存在でも良いのですが、「単一民族国家」の「単一」が相対的に単一という意味で使われているという事実が存在するのでしょうか? > そのような事実の存在を、用語辞典の記述や聞き取り調査の結果などとして示せないかぎり、相対的に単一という意味だという主張は弱いと思います。他人と意味の共有などできなくてもかまわないから使うのだ、ということなら、別ですが。 兼松さんが上で仰っている国語事典の定義《「民族国家」という用語が、「単一民族国家」に該当する》が、その「事実」にあたるでしょう。複数民族の混在する国家を民族国家と称する例はなく、この場合の民族というのはある特定のものを指すのが明らかだからです。つまり、「単一民族国家」が存在しないというのであれば、「民族国家」も存在しないということになります。この二つは同義語でしょう。 また、相対的に単一という意味で使われているという事実は、たとえば下記のような記述がそれにあたるでしょう。 http://www.uriminzokkiri.com/Newspaper/japan/query/HTML/q-3.htm 言うまでもありませんが、朝鮮には朝鮮人以外も住んでおりますが、金日成のこの認識が特に間違っているとは思えませんね。そもそも「民族」という概念自体が相対的なものなのであり、「どこからどこまでがこの民族」と客観的に定義できる指標はないのですから(とほほ氏の言葉で云えば虚構)、単一民族であれ多民族であれ、それを純粋に数の問題であると考えるほうがおかしいです。「他人と意味を共有」する意志があるのなら、そういう屁理屈を言うべきではありません。 |
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