35871 返信 Re:Reさらに「労働について」 URL あしな 2005/07/06 21:13

> 稼げる人と稼げない人を一緒くたにするか・・・なんともおめでたいこと。
> 救済すべきは「稼がなければ食えない」なんて大雑把なくくりではなくて、「稼がねばならないのに稼げない」や「稼いでも食えない」立場の人たちでしょう。これを弱者という。
> 少なくとも「稼げて食っていけている」人たちではない。
>
 「資本に包摂」されていることと、「稼がねば食えない」ことでは同様。むしろ「あまり稼がずとも食える(と自称する)」おっちゃんの方が相対的に周縁化する。




> 「そのような現象を来す社会的要因」って?
> そういう言葉で労働組合の「ていたらく」を免罪して社会的要因に話を持っていくか・・・
>
 免罪していないから要因を問題にしている。

> >ここでもおっちゃんは「リストラする側」と「リストラされるのではないかと危惧する側」の非対称性を全く無視している。そうまでして資本に媚びたいか。
>
> あのね、リストラっていうのは正当な企業行為ですよ。(労基法にもとづいた解雇の場合)
> 企業は営利を目的とする組織、そのことを認めたうえでそこに就職したのは労働者の責任。(徴用・強制連行の場合はその限りにあらず)
>
> そうまでして「資本に媚びて」労働者になったものを弁護したいか。
> 私は経験がないけど、みなさん入社試験(面接)の時に言うのではないの?「ハイッ!私はこの会社のために頑張りますっ!」とかなんとか。

 資本の言い分そのものですな。それも修正資本主義以前の文字通り「資本論の時代」的な。

 ところでおっちゃんのしょうもない駄弁に毎日同じ主旨のことを返すのも飽きたので、少し発展。田中荘でも述べた様に、おっちゃんの論理の基本的な問題点は人間の具体的行動を批判するべき所でその人間の人格総体を攻撃してしまっている点にある。この行為と人格の短絡という点では、南京事件への批判に対して「じっちゃんを貶めるな」と返す論理と同様であるが、さらに似た例として。

 現在障害者自立支援法が審議されている。この法律が成立すると精神保健福祉法上の通院医療費公費負担制度も自立支援法に合流することになる。そうなると支援の範囲は「統合失調症、狭義の躁うつ病、器質性精神障害」に限定されることになる。
 ここで「通院公費」のような経済的支援を付する範囲を疾患診断で決めるというのが土台無茶苦茶である。例えば自立支援法では神経症圏や人格障害圏は「通院公費」の対象とならない。しかし、並の統合失調症より「重篤な症状」を呈しかつ治療困難なこじれた神経症の患者はいくらでもいるように、病名と病状の軽重は全く無関係ではないが直接一致する訳ではない。さらに病状の軽重と経済的困窮の程度についても同様に無関係ではないがそのまま一致するものでもない。ここで経済的支援の要否は当人の経済的困窮の程度によって決定されるのが当然の筋であると考えれば、上記自立支援法のおかしさがよくわかる。結局支援を切り捨てる口実に疾患診断が濫用されるということだろう。
 ここで問題視されることは「病名」という障害者の恒常的・普遍的属性と経済的困窮の程度という具体的行動が短絡されてしまっていることである。これは上記おっちゃんにおける人格と行為の短絡に類似していると思った次第。はからずしも(?)もおっちゃんの論理は国家権力運用者のそれと類似していることが興味深い。