35904 返信 Re:日本語の起源についての考察 5 URL 小林 哲夫 2005/07/08 12:21
山さん  こんにちは

山さんの縄文語の話を読んで「弥生語」についていろいろ空想してみました。(全て空想)
縄文時代に縄文人が話していた言葉を縄文語と表現しても理解できますが、弥生語という表現は、二つの解釈があり得ます。
「弥生文化をもたらした、渡来人が話していた言葉」、と「弥生時代に列島の人々が話していた言葉」です。
ここでは後者の弥生時代の日本語について考えます。

私が知っている一番古い言葉は7世紀の万葉集などです。
万葉集と現代日本語の距離から1300年間の言語の変化の度合いが想像できますが、結論としてあまり大きな違いは無いなあ、という実感です。
これを弥生時代(2000年前)に延長しても、それほど大きな違いが生ずるとは思えません。
つまり弥生時代の列島の日本語は、現在の日本語から何となく想像できる程度のものだったと思えます。大雑把に言ってこれを「現日本語」とします。

現日本語は縄文語に渡来語(弥生文化をもたらした人の言語=山さんのいう弥生語)をプラスしたものになりますが、その割合はどんなものでしょうか?

山さんは半々という仮説を出していますが、私は縄文語主流説です。
言葉は人種の問題にリンクしていますから、この数字は重要なのでいろいろ空想してみました。

1、渡来人(弥生人)が縄文人を征服したのではない、と言われていることから想像すると、現日本語は縄文語を基本としたものと推測できます。

2、2000年前の弥生時代に、渡来人が現日本語に近い言語を持って列島にやってきたと考えるのは、どのような人(人種・民族)が来たとするかに問題があります。
大陸側にこの時期にいた日本語に近い人種を見つけることが出来ないからです。

3、「現日本語は縄文時代の1万年を掛けてじっくりと出来上がった、その途中で渡来人の影響も若干はあった」と考えた方が自然だと思います。

4、縄文人というのは、列島の四方からやってきた人々の混合であり、縄文語も同様である。しかしその中では、SOV構造から考えて、北方系が基本だったと思われます。