35922 返信 Re:戦争犯罪の責任 URL inti-sol 2005/07/09 10:04
小林哲夫氏

> しかしいつもながら、その次が甘いと思うのです
> >『彼らに捕虜や民間人の取り扱いを教育しなかった者・・に、より大きな責任があるのです。(inti-solさん)』
>
> ここでinti-solさんには、是非とも一つ進歩して欲しいのです。
>
> 「教育をしなかった者により大きな責任がある」と簡単に言い切って終わりにしているところが詰めが甘いのです。
>
> こういう責任を問うとすると
>
> 「教育をする義務などというものは存在したのか?
> 西洋では本当にそういう教育をしているのか?

ここでいう教育は、軍人教育に決まっているでしょう。そして、正規軍の兵士に対しては、交戦法規や捕虜の取り扱い、あるいは自分が捕虜になったときの心得などを教育(少なくとも周知)することは、どこの国の軍隊でも行われていたはずです。日本では、自分が捕虜になったときの心得すらも何も教えられていなかったから(何しろ「生きて虜囚の辱めを受けず」という教義の下ではそういうことは考えられないわけで)多くの捕虜が、米軍の尋問に対してそれぞれの知り得た軍事上の機密をぺらぺらとしゃべりました。

> 民間人を殺傷してはいけないなどと言うことは、ことさら教育しなければわからないことなのか?

残念ながら、戦場の異常心理の下では、ことさら教育し、さらに処罰によって取り締まりをしなければわからないことです。
さらに言えば、たとえば南京大虐殺においては第16師団長自らが「大体捕虜はせぬ方針なれば 云々」と、捕虜は取らずに皆殺しの方針だったことを日誌に明示しているし、中支那方面軍や上海派遣軍は、前線部隊からの捕虜の取り扱いの問い合わせに対して「処分せよ」という命令(大体において、長勇参謀の独断命令だったようだが)を発しています。

> そもそも教育さえすれば防げることか?

教育さえすれば、などとは私は書いた覚えがありません。私が書いたのは「これは彼らに捕虜や民間人の取り扱いを教育しなかった者、捕虜や民間人の虐待を禁止し取り締まらなかった者に、より大きな責任がある」ということ。

> 教育をすべきなのは誰だったのか?
> それは教師のレベルでなくて、文部省レベルの問題なのか?
> それは文部大臣に責任をおっ被せればすむ問題か?

軍内部の教育になんで文部省が出てくるんですか。○○社の社内教育に、文部省がどういう権限を有しているというのですか?
なお、軍人教育に権限をもっていたのは教育総監部です。陸軍歩兵学校の発行した教科書「対支那軍戦闘法の研究」(1933年)には、「捕虜の処置」として、「支那人ハ戸籍法完全ノミナラス特ニ兵員ハ浮浪者多クソノ存在ヲ確認セラレアラヌモノ少キヲ以テ仮ニ之ヲ殺害又ハ他ノ地方ニ放ツモ世間的ニ問題トナルコト無シ」と明示されていました。