35937 返信 Re:Reさらに「労働について」(社会構造の片鱗) URL 工藤猛 2005/07/10 13:45

> > ならば、みんなが「金を稼がなくとも食える」事例やその根拠を具体的に提示してみられてはいかがですか?
> > そんなものに資本主義もヘチマもないのですよ。

>  例えば貨幣成立以前の社会および無業者への衣食住完全給付の社会。


 「貨幣成立以前の社会」
 狩猟採集で生命を維持し、世代をついで存続していた時代にも
 他地方との交流があり、特産物の交換があった。
 交換するために最小限必要な「富」の蓄積があったと思われる。
 家族単位なのか数家族単位なのか集落単位なのか。
 そういった「富」の蓄積と物と物との交換から「貨幣」を必要とするほどに
 社会に富が蓄積されるようになった。なんらかの「権力」の誕生だろう。

 貨幣成立以前の社会でも子供は一定の年齢までは扶養される存在だったろうな。
 雀や猫だってわが子を育てる。
 幼児には「衣食住完全給付」の仕組みがあった。
 貨幣は関係ない。家族内の配分の問題だ。

 「無業者」となると分業があたりまえになった、なんらかの権力が
 発生した以降の社会で、当該社会に蓄積された富の配分について
 いっているわけだ。
 「非業者(肉体的、精神的に何らかの事情で業を行えないもの)」や
 多少の「反業者(能力はあるが意識的に業を拒否するもの)」もそれに
 含めるとして、社会構造的に成り立つ具体的な条件はなんだろうか。

 やっぱ生産力の発達なのだろうか。一人の労働で九人養える富を生産できるとして
 本人と家族あわせて四人分の富を消費し、教育や医療や治安等の社会全体を
 成り立たせるために四人分の富をつかったら、家族以外の「無業者」に
 割り当てられるのは一人分だ。
 その社会構造で何人まで「無業者」と認定し予算(富、労働の成果)を
 配分するかは社会政策しだいだな。

 本人が「無業者」だと主張すれば例外なく全てに支給するだけの
 生産力の拡張にまい進するのか、極力「無業者」を出さないような
 仕組みにするか。その社会の伝統や歴史にも影響されるな。
 ナチスが支配した社会にも戦前の日本社会にも現存した社会主義にも
 適応できる「無論」理だな。


 どんな社会構造を想定して「無業者」への衣食住完全給付と 
 「金を稼がなくとも食える」を合理的に説明できるのだろうか。
 他国家を植民地にし一大世界帝国を作り上げ帝国「臣民」だけには
 植民地からの収奪で衣食住完全給付を保証する事態だってある。
 衣食住完全給付の内容を生きるに最低限の水準に切り詰めての
 給付だってある。

 要求にこたえるだけの富の蓄積をどうやって当該社会は作り出すのだ。
 それこそ社会構造の問題だ。働かないでも食ってゆきたいと
 だだをこねているだけでは社会はあなたに無料で食い物を届けやしない。
 届くだけの社会の仕組みがいる。事前に配分できるだけの富や食料が
 当該社会にないことには話にならんからね。