| 36231 | 返信 | グランサコネ通信05−19 | URL | 前田 朗 | 2005/08/04 16:44 | |
| *前回は通信の番号の記載に誤りがありました。「05−17 2005年7月27日」とあるのは「05−18 2005年7月29日」の誤りでした。 (1)7月29日 人権小委員会は、29日午前、議題3の報告書のプレゼンテーションと討論を行ないました。午後は2つの会場に分かれて、作業部会を行ないました。1つは議題3の作業部会、もう1つは議題4のうち「多国籍企業と人権」の作業部会です。私は前者に出ました。委員やNGOから、特に紛争状況における人権侵害の報告、重大人権侵害をいかに訴追するか、小委員会の審議の課題は何かをめぐって発言が続きました。中国の法輪巧のメンバーが自分と家族の被害状況を涙ながらに報告したのが印象的でした。この時、中国政府はいませんでした。もしいれば、「法輪巧とはオウム真理教と同じカルト団体である」と発言したことでしょう(これまで人権委員会ではこういう言い方を続けてきましたから)。 (2)ツェルマット 8月1日はスイス建国記念日で、3連休でしたのでツェルマットに行って来ました。10年ぶりのツェルマットです。スイス1高いモンテローザとマッターホルンの雄姿を眺めながら、のんびりフィンデルバハの山道をお散歩しました。途中、草むらでお昼ね。4月3日以来ずっと忙しくばたばたしていて、休日がなかったので、実に4ヶ月ぶりの休日です。素敵なシャレー、雪解けの急流、ねずみ返しの高床住居。久しぶりにゆったり過ごしました。とはいえ、半日はホテルで、締め切りを過ぎた原稿に追われていましたが。 (3)8月2日 2日は議題3の残りをやりました。午後は議題6(c)「テロリズムと反テロリズム」の作業部会です。もっとも私は次の発言の準備などで忙しく、審議をほとんど聞いていません。 (4)8月3日、NGOブリーフィング 3日、人権小委員会は午前中に議題3の残りを行ないました。午後は前日につぢいてテロ問題の審議です。 JWCHRブリーフィング 3日の昼休みに、国際人権活動日本委員会(JWCHR)は、国連の中の部屋を借りて、公開のNGOブリーフィングを開催しました。パネル・ディスカッションです。議長はJWCHR事務局長の山口弘文さんが行い、メイン・スピーカーは、3人です。 ペルピナ・サウレカさん(Maluku)は、インドネシアのマルクにおける政府や軍による重大人権侵害について報告しました。東ティモールは独立し、アチェの紛争も広く知られていますが、マルクのことは世界でも日本でもあまり知られていません。「モロッコ?」と聞き返したりする人が多い実情です。サウレカさんは数年前から人権小委員会に参加して、マルクの状況を報告してきました。 ミシェル・モノーさん(International Fellowship of Reconciliation)は、スイスの平和運動について報告しました。スイスでは、必要な署名を集めれば、政府が国民投票を実施します。そこで、「軍隊のないスイス」をめざす平和運動が国民投票を要求し、投票が実現しました。その結果、30%を超える賛成を得ることができましたが、過半数に達していないため軍隊は廃止されていません。「軍隊のないスイス」運動はその後も、軍隊に戦闘機を購入させない運動など様々な取り組みを継続しています。モノーさんは、日本国憲法9条に言及して、人類社会の重要な条文なのでぜひ9条を守るようにと発言しました。 ペニー・パーカーさん(Minnesota Advocates for Human Rights)は、人権機関におけるNGOの役割について報告しました。第1に、人権小委員会に何を求めるのか。人権小委員会は駆け込み寺ではないので、NGOがこうして欲しいと訴えても、何かをしてくれるわけではない。しかし、重要な問題を持ってきて報告し、同じような問題を抱えている各地のNGOと連携したり、その問題についての専門家を見つけて相談したりすることができる。MAHRは、アフリカにおける紛争下の人権問題やペルーにおける真相調査にかかわてきたが、人権小委員会を活用して、一定の成果を上げてきた。第2に、人権小委員会の活動の中で自分たちNGOの位置をどのように理解するか。人権小委員会の委員たちが研究しているテーマに対して、NGOが協力しながら情報提供や問題提起を続けていくことが重要だと述べました。 その後、「日本からの民の声 Peoples Voices from Jaoan」として、日本における人権侵害事例を報告しました。例えば、冤罪(大阪のおやじ狩り・少年冤罪事件、布川事件)、職場における不当な差別、教育現場における検閲など。最後に若干の質疑を受けて、終了しました。 |
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