36267 | 返信 | Re:「郵便局」は論点にならない。小泉は消える。 | URL | inti-sol | 2005/08/09 22:40 | |
私は郵政民営化に反対ですので、この法案が参議院で否決されたことはよかったと考えています。 ただ、その前提の上で、多少の疑問があります。 解散に当たっての、昨日の小泉首相の記者会見は、発言の中身にはほとんど反対ですが、それはともかくとして、言葉の節々にすごい気迫がこもっていたことは認めざるを得ないでしょう。 最近の小泉は、感情のこもらない、投げやりな感じの発言しかしていなかったので、この人はもうこういう発言しか出来なくなってしまったのだなあ、と思っていましたが、実は出来なくなったのではなく、できるのにしなかっただけでした。 でも、だったらなぜ国会審議の場で、あの気迫を示さなかったんだろうか。郵政民営化賛成派からでさえ、首相の答弁の態度には不満が漏れました。もしあの記者会見のような気迫ある答弁だったら、それに心を動かされる反対派議員だっていたでしょう。そうならなかったことは、民営化反対の私にとっては好都合ではありますけれど。 つまり、実は小泉にとって、今国会で郵政民営化を実現することよりも、解散すること自体が目的だったんじゃないかと私は疑っています。そして、否決を通じて自民党内の「守旧派」をあぶり出して、彼らを選挙で落選させて、改めてフリーハンドで「痛みを伴う改革」に邁進しようという腹なのではないか、と。 まあ、根拠は今のところありませんが。 もし、これが事実だったとしても、そのとおりに行くかどうかはまた別問題。造反派は全部非公認とブチ上げたは良いけれど、早くも武部幹事長は造反議員のいる選挙区すべてに公認候補は立てられない、と言い出しています。今月末には告示ですから、それも当然のことでしょう。その場合、選挙結果は、造反議員が勝つか野党が勝つか、そのどちらかしかあり得ないわけです。無理して候補者を立てても、勝てる可能性は乏しい。 しかも、昨日は小泉は勝敗ラインを自民公明で過半数と言っていましたが、現実にはよほど大勝すればともかく、ぎりぎり過半数(要するに現有議席を大きく減らす)だったら、もう自民党の議員たちは小泉に首班指名はしないんじゃないかと思います。賛成派の議員だって解散などしてほしくなかったのでしょうから。 |
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