36322 | 返信 | 戦後60年の転換点(2) | URL | 小林 哲夫 | 2005/08/14 23:24 | |
連合国側の戦争犯罪 日本人の多くの人々は、この60年間、日本が犯した過ちを追求してきましたが、それに対して、「日本人だけが悪いのではない」という弁解の声も最近ますます多くなってきました。 日本人だけが悪いのではなくて、アメリカの原爆もイギリスの植民地も悪かったのに何故日本だけが責められなければならないのだ、という悲鳴のような弁解です。 しかしこの論理には大きな弱点があります。 日本だけが悪くない、アメリカも悪い、ということが納得できたとしても、それだからといって、「日本が悪かった」ことが、帳消しされるわけではありません。 ところがこの言い方は、「日本は悪くない、反省する必要は無い」ということを言いたいために持ち出す人が多いのが現実で、これは大変困ったことです。 このように今まで日本の悪かったことを相殺するために、アメリカも悪かった、という言い方を続けてきたのですが、それを否定する有効な論理は余り出来ませんでした。 そこで今まで日本の悪かったことばかりに集中してきた戦争犯罪の問題を、視点を変えて連合国側の犯罪にも目を向けようと、私は提案します。 我々が目指すのは世界平和であり、戦争犯罪の減少ですから、日本の犯罪であれ、他国の犯罪であれ、区別をする必要はないからです。 今までの60年間日本の犯罪だけを追及してきたのだから、この辺りで他国の犯罪を追及しても、おかしくないのではないでしょうか? アメリカやロシアの戦争犯罪を追及していく過程で、中国や韓国の人々が日本に対して抱いている感情も日本人に理解できるかもしれません。 中国や韓国に対して、「戦争犯罪の追及はこのようにするのだ!」と模範を示して、現代の日本人を憎むのはお門違いだという見本を示すことも出来ます。 つまり中国韓国の反日感情に対する、対策としても有効だと思うのですが、如何でしょうか? 要するに日本人もアメリカ人もロシア人も悪いことをした。 「悪いことは悪い」と自覚することが、再び過ちを犯さないために必要な作業である、という提案です。 |
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