36332 返信 一度も戦争をしてこなかった? URL リー 2005/08/15 22:17
戦後60年―――、「今日に至るまで日本は戦争をしていない」
という文言がマスコミで頻繁に登場している。これは少なくと
も戦後の日本は戦争をしてこなかったということを強調したい
らしい。

しかし8・15の敗戦後の朝鮮戦争以来、日本は現在に及んでも
戦争に参加している。戦後の日本において在日米軍基地から、事
実として幾度も虐殺のためにミサイルを積み込んだ戦闘機が飛び
立ったことであろうか。

いうまでもなく在日米軍基地は日本である。日本政府は米軍基地
の存在を認めて、軍事力が世界一の米国に「思いやり予算」と称
する軍事協力を絶えることなく続けてきた。在日米軍基地が兵站
基地であることはあまりにも明らかである。「思いやり予算」とい
う戦争資金もいうまでもなく日本国民の税金が投入されている。

それでも「日本は戦争をしてこなかった」という文言が、近年の
マスコミには溢れている。今回の衆院解散に見られるマスコミの
権力追従化は、今に始まったことではない。巨大マスコミが終始
一貫して権力に従属的なのは周知のことであろう。権力やそれに
追従している者たちを批判しても、日本の安定が崩壊していく流
れはもはや止まらないであろうと思われる。

私が懸念するのは、日本における平和主義の人々の存在である。
たとえば「憲法9条は最後の砦」だという。確かに戦争放棄を示
した9条には意義があるが、今さら憲法改正をする必要がないほ
ど立法府において憲法解釈を認めてきた有権者たちの愚かさこそ、
認めるべきではないかと考える。

憲法9条を擁護する平和を求める人々が、マスコミの論調と同じ
ように、「戦後60年、日本は一度も戦争をしてきませんでした」
という物言いに触れる度に、寂寥感に似た絶望を感じる。
歴史認識における日本の罪科を問いながら、現在進行形の軍事行
動になると幾分トーンダウンしているようにも思われる。

いや、自分の身を晒しながら平和を求めている素晴らしい人々が
いないではない。しかしそれにしても……「戦後60年、日本は
一度も戦争をしてきませんでした」という文言に対する批判が希
薄な気がするのは、私の偏見なのだろうか?