36393 | 返信 | Re:1975年、天皇記者会見一問一答の中身 | URL | inti-sol | 2005/08/22 23:59 | |
> というよりも、すでにテレビやラジオでその部分について批判的に伝えられていたか、あるいは記者にそのことについて見解を求められたからだと考えるのが自然でしょう。 > 恣意的推測はいつまでも続く…(w 上記の推測が恣意的でない保証もまたないわけですが・・・・・ そもそも五大紙のなかではもっとも「左より」ということになっている朝日新聞でさえ、皇室に関してはまるで体制順応。 前掲紙の3面には記者会見の解説記事が出ているが、その見出しは 言葉選び懸命にお答え−両陛下の記者会見 「胸が痛むあの戦争」 「戦争責任」の質問も飛ぶ などとなっており、問題の部分に関しても「とっさの質問に応じられることに不なれな天皇の答えは真意がうまく表現されたとは思えにくいものだった」と、批判的なトーンはまったくない。朝日新聞にしてこうだから、新聞より一段と体制順応の度合いの大きくならざるを得ないテレビやラジオが、このことを批判的に報じた、とは考えにくいものがある。 そもそも、中国放送の記者は、わざわざ過去の「広島市の受けた災禍に対しては同情にたえない、我々はこの犠牲をムダにすることなく、平和日本を建設して世界平和に貢献しなければならない」という発言を例に引いて、いわば助け船を出しながら質問をしているのである。 記者会見での言葉に則して考えれば「この原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾に思っていますし、広島市民に対しては気の毒に思っています」とだけ言うのが、面白くはないだろうがある意味で一番無難だろう。わざわざ「だがやむを得ない」などという言葉を付け加えなければならない必然性などどこにもないし、そう付け加えなければアメリカに対して敵対的である、などと考える人もいないだろう。そもそも日本政府の公式見解ですら、原爆投下を「やむをえなかった」などとはしていないだろうと思われる。誰も「投下した米国はけしからぬ」などというような発言を期待していたわけではあるまい。 にもかかわらず、昭和天皇は、あえて「やむを得ない」という言葉をそこにくっつけた。そのことを重大視するのは当然のことであり、批判が生じるのは自然なことであろう。 |
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