| 36634 | 返信 | 戦争の目的・・・合理的戦争 | URL | 小林 哲夫 | 2005/09/05 09:43 | |
西洋の戦争の原因が食料の不足で、食料の略奪が目的だとすると、人を殺すことは戦争の目的ではない、という論理が導かれます。 戦争は人を殺すことだと思われていますが、個々の戦争の目的を検討してみると以外に人を殺す必要の無い戦争が多いことに気が付きます。 略奪を目的とした戦争が常態化すると、戦争は合目的な行動と考えられます。 得られる利得以上の犠牲は割りに会わないという計算が可能になります。 敵を追詰めて殲滅したり、大勢の敵に対して勝ち目の無い戦争をしてはいけない、というルール(道徳)が出来上がります。 戦争の目的は勝敗を決めることであるから、人をなるべく殺さないやり方が望ましい、とまるでスポーツのようになっていました。 このような希望がだんだんと国際法として条文化していくわけです。 戦争が利得のためと意識されると、捕虜を取り、身代金で儲けることが戦争の目的となって、捕虜の取り扱いに関する国際法が整備されていきます。 このような背景の無い日本人には国際法に基づく戦争犯罪という概念が理解できないのも無理はありません。 西洋ではこのように戦争が日常化したために、戦争全体を合目的に捉えることが常識となり、その目的に整合した戦争という意味で、「戦略」が重視されるようになりました。 戦争が無くなった江戸時代の日本人にとっては、捕虜制度とか、戦争犯罪とか、戦略などということは全て無縁の世界となりました。 明治時代になって戦争という外観だけは真似しましたが、その根元にある合目的性まで学ぶ余裕がなくて、まるで理由のない戦争をしてしまいます。 特に日中戦争は全く理由のわからない戦争で、その目的を説明できる人はいません。 何のためにやったのか誰も説明できないような戦争をやってしまって、どう説明してよいか途方に暮れているのが、現代日本人ではないでしょうか? |
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