36724 | 返信 | Re:衆議院選挙 やり方はいつものマッチポンプ | URL | inti-sol | 2005/09/11 20:20 | |
トシコ氏 > この場合はたいして違わないですね。日本も「鬼畜米英」とかいって自国の不景気の責任を米英に転嫁しようとしていた時期もありましたが、それといっしょです。 自民党は、すさまじい勢いで公務員攻撃に転嫁しているようですが、それも同じですかね。公務員批判も、公務員になれなかった人の嫉妬なんですか?違うと思うんですけれど。 > 日本の失業率は4.4%くらいです。圧倒的多数の人の生活は現に守られているんじゃないですか。ヨーロッパの先進国に比べてもこの失業率はたいへん低いのですよ。 数字のマジックに騙されてはいけませんね。失業者の定義は各国で様々に異なりますが、日本はその中でも定義がもっとも厳しいと言われます。 たとえば、失業保険の給付を受けた経験があればわかるけれど、たとえたった1日、1000円の臨時収入があっただけでも、その日の分は失業保険は出ません。(その分保険給付の終了日がうしろに延びるから、損はしないが)それだけでも失業者ではないという計算になります。また、求職活動をしていることが前提条件になるから、「引きこもり」などは失業者にカウントされませんし、「ニート」の中にも求職活動をしていない人が相当多数を占めるでしょう。「専業主婦」「家事手伝い」も同様です。「引きこもり」は今の日本で推定120万人もいるそうですが、これを失業率に換算すれば、2%分にも相当します。 当然のことながら、月給30万の正社員の首を切って、時給800円のバイトに取り替えても、失業率は上がらないし、それどころかバイトを二人雇えば失業率は下がってしまいます。 つまり、日本で公表されている「完全失業率」というやつは、あまり実態を反映してはいない、ということ。 > グローバル化のおかげで1枚1000円のシャツを着て、安い価格で外食できるのですが、いったいどこが悪いのでしょうか。 そういえば、子どもの頃「デノミ」という言葉を初めて知ったとき、「へー、1/10のデノミになったら、今のお小遣いで今までの10倍使えるんだ」と言ったら、父親に「バカ、そうなったら父ちゃんの収入もおまえの小遣いも1/10に減るんだ」と教えられて、なーんだ、そうだ、と思ったことがありました。 グローバル化のおかげで1枚1000円のシャツを着て、安い価格で外食できて、収入が変わらないんだったら、そりゃ極楽、天国ですわな。しかし、そういうことはあり得ないんですね、残念ながら。ものの値段が下がるということは、所得が下がるということと対になっています。 デフレスパイラルって言葉は知っていますよね?物価が下がるから所得が下がる、所得が下がるから物価が下がるという縮小再生産の悪循環のことです。日本はこれに陥ったんじゃないか、いやまだだって大騒ぎしていますよ。 > それから、サヨクによくある幻想ですが、産業革命以前に人間が豊かな生活などしていたわけはないのです。 どこの世界の「サヨク」の幻想ですか?あなたの脳内のサヨクでしょうか。私の知る限り、この掲示板でも世間一般でも、「左翼」ないし「サヨク」と呼ばれる人々は「産業革命以前に人間が豊かな生活などしていた」などと主張していないと思われますが。 ただし、↓ > その時代には子供は生まれてすぐに間引きで殺されていたでしょう。炭鉱で働かされていなければ農場で朝から晩までこきつかわれていたでしょう。福祉制度そのものが産業革命の結果として得られた富によって可能になったのですよ。何を勘違いしているのでしょうか。 この事実認識はどうでしょうかね。それこそ「自虐史観」ってやつじゃないでしょうか。産業革命以前は、別に暗黒時代じゃありません。 それから、「福祉制度そのものが産業革命の結果として得られた富によって可能になった」というのが仮に事実だとしても、産業革命の結果として得られた富がただちに福祉制度に使われた訳じゃありません。「小さな政府」「弱肉強食」の時代が長く続いて、これではいけない、というのでやっと福祉制度というものが制度化されてきたのですよ。 > 失業者はロボットや中国人にはできない仕事を探さなければなりません。金持ちをねたんでも仕事はこないのです。 どうやって、「ロボットや中国人にはできない仕事」を見つけるんですか?あなた流の言い方をするなら、「失業者はロボットや中国人にはできない仕事を探さなければなりません。」なんてお題目を百回繰り返したところで、仕事はこないのです。 > もう昔のように高成長はできないのです。子供の数も減っています。インチソルのいうような選択肢はありません。自民党でも民主党でも同じです。公的債務を増税で減らすのか、福祉削減で減らすのか、インフレで減らすのかという選択肢しかないのです。 ずっと以前、確かおっちゃんと議論した時は、私はインフレターゲット論反対派だったのですが、最近はちょっと宗旨変えしまして、インフレターゲットも悪くはないか、って気がし始めていますね。もちろん、戦前のドイツや1980年代のボリビアみたいなハイパーインフレは論外ですけれど。 それにしても、国家予算の費目にはいろいろなものがあるのに、その中でわざわざ福祉だけを名指しで削減するしか選択肢の中にない、という言い方は、なかなかあなたの本性がかいま見えていて面白いですね。失業して、どうにも職が見つからず、失業保険も切れて貯金も尽きたら死ねってことでしょうかね。 いずれにしても、現在税金が1円たりとも投入されていないどころか利益の50%が国庫に納付されている郵政事業が民営化されても、財政再建の役には立ちそうにありませんね。 こんなこと書いているうちに投票時間締め切りだ。 結局、私は共産党と民主党に1票ずつ入れた。 |
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