37028 | 返信 | Re:とほほさまへ(B.C級戦犯) | URL | 烏龍茶 | 2005/09/27 00:19 | |
五番街さん、こんばんは。 > 私の発言を簡単に述べると【天皇不訴追の理由は、ポツダム宣言とは関係がない。占領後の政策を円滑に遂行するためだ】ということです。 1945年5月(トルーマン大統領就任直後)の時点で天皇不訴追が正式に決定していた、とする資料があるようです(「limit of power the world and the united states foreign policy 1945-1954 ガブリエル・コルコ」山内徹『重臣たちの巣鴨』p17)。 日本政府がスイスを通じてポツダム宣言の内容を聯合国に照会する遙か以前、ということになります。これが正しければ、天皇不訴追とポツダム宣言は時系列的に無関係ということになります。 また、ポツダム宣言の第8項に「カイロ宣言の条項は、履行せらるべく」とありますが、そのカイロ宣言では日本【国】(軍、ではなく)の無条件降伏を求めているわけですから、日本国がそれを受諾した以上、日本国は無条件降伏をした、ということになろうかと思います。 ただ、とほほ氏は 1 外形上日本支配層の要求であった天皇制護持が「達成できた」ことをもって「見 かけ」は無条件降伏ではない 2 実質上も戦争の根本責任を持っているはずの天皇を含めた責任者に対する徹底的 な処罰(ポツダム宣言中の「日本国国民を欺瞞し之をして世界征服の挙に出づる の過誤を犯さしめたる者の権力及勢力は、永久に除去せられざるべからず」が達 成できていない以上、無条件に降伏したなどと言えない という趣旨で発言されているのではないかと思います。 日本の戦争責任者に対する徹底的な処罰がなされていない、そしてそれが戦後に大きく影を落としている、という点については私は全く同意であります。 > それに対して、とほほさんは、【それは違う。ポツダム宣言そのものが『無条件降伏』ではない】からだ、と反論しています。この反論は、天皇不訴追の理由はポツダム宣言である。この宣言には、天皇を不訴追とする内容が盛り込まれているから、無条件降伏ではない、とでも解釈されます。 ポツダム宣言の徹底的な履行がなされていない点が問題である、ということではないかと思います。もっとも、この解釈は私の私見にすぎませんが。 さて、以前の投稿にお返事をいただいていました。レスありがとうございます。 その中で、私の「東京裁判の検事と判事に、もっと中国人と女性を含めるべきであった」という発言に対して「被害者の多寡によって、被害者集団を代表する比率で判事を決めるのは裁判の公平という観点からして問題である」というご指摘をいただいています。 おっしゃることはもっともと思います。ただ、私の意図するところは、東京裁判(を含めた戦犯裁判)では、裁かれた犯罪に大変な偏りがあること(中国人への残虐行為があまりというかほとんど裁かれていない、あるいは女性に対する戦時性暴力など、ほとんど裁かれていない、等)、裁く側に、そうした被害者にもっと寄り添う視点が必要であったこと、を指摘することでありました。 ならはじめからそう書けばよいという批判は当然と思いますが、意図するところをご理解いただければ、と思います。 |
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