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Seymour Roger Cray

https://www.cgl.ucsf.edu/home/tef/cray/tribute.html
(image:https://www.cgl.ucsf.edu/home/tef/cray/tribute.html)

Basic Information

  • 1925-1996(享年71歳)
  • スーパーコンピュータの父として知られている
  • 電気工学の学士号,応用数学の修士号を取得している
  • 高校卒業後は無線士として徴兵され,太平洋戦争時には日本の暗号の解読に従事した.

Control Data Corporation(CDC)

商用スーパーコンピュータの先駆けとして知られている会社で, 1957年頃に設立された.クレイ自身は1960年ごろから参加し,CDC 1604を完成させた.
これはクレイ自身が手がけた世界初の商業用コンピュータERA1103を改良したものであり,当時にしては非常に優れた性能を持っていた.

CDC6600

CDC 1604の出荷と時期を同じくして,クレイはCDC 6600の開発を始めた.
これは世界初の商用スーパーコンピュータをして知られており,
IBMがこのCDC6600と同等の性能のマシンを開発しようとした時,クレイはCDC6600の5倍の性能を誇るCDC7600を開発することで,スーパーコンピュータ産業への参入を困難なものとした.

https://ja.wikipedia.org/wiki/CDC_6600
(image:https://ja.wikipedia.org/wiki/CDC_6600)

  • CDC 6600の特徴
    • CPUが演算もI/Oも行なっていたものを, 演算だけに制限し,I/Oを周辺の他のプロセッサに任せた(当時はメモリのアクセスに比べてCPUの演算の方が多くのサイクル数が必要だった)
    • RISCの先祖とも言われ,非常に簡単な命令の組み合わせのみで構成されていた.
    • スコアボードを用いた最初のプロセッサであり,Out-Of-Order実行を実現した.(割り込みがある場合は注意が必要だが,CDC6600においては割り込みがないため問題とならなかったとされている.)
    • メモリやデータレジスタは60bit長
    • Clock speedは100ns(10MHz)
 10%

(image:https://news.mynavi.jp/article/architecture-382/)

CDC退職

彼は他人からの干渉を非常に嫌っていたため,会社が大きくなるに連れて上層部からの干渉が大きくなっていくことを非常に嫌がっていた.最終的にクレイのプロジェクトは予算を削られ,それを受け入れなかったクレイは会社を去った.

クレイ・リサーチ

クレイは新たにぺチワ・フォールズに新たに研究所を設立し,クレイはそれまでの功績を認められ資金調達をし1976年にCray-1をリリースした.Cray-1は性能面で他のスーパーコンピュータを圧倒した.

Cray-1

1976年頃,ロスアラモス国立研究所に1号機が納入され,当時は世界最速のベクトル型スーパーコンピュータであった.
これ以前にクレイが設計を手がけていた,STAR-100では,メモリに逐次にアクセスしていたため,処理全体としては時間がかかってしまっていた.
しかしメモリからまとめてデータをベクトル用のレジスタに格納し,命令を行うことで,メモリへのアクセスの時間を大幅に削減できることにクレイが気づき,処理時間の大幅な短縮を行うことができた.

  • Cray-1の特徴
    • ベクトル長は固定の64であり,8個のベクトルレジスタを持っていた.
    • Clock speedは12.5ns(80MHz)と当時としては非常に高速であった.(CDC7600: 27.5ns 36.4MHz)
    • 理論的な性能は160MFLOPSであるが,諸々の制限により実際は136MFLOPS程度である.しかしベクター命令を注意深くchainするように実装すれば,250MFLOPS程度までの性能を引き出すことが可能.
      https://ja.wikipedia.org/wiki/Cray-1
      (image:https://ja.wikipedia.org/wiki/Cray-1)

その後のクレイと研究所

Cray-1は大成功に終わったが,その後継機であるCray-2を開発中に,他のチームがCray X-MPを開発し,そのCray X-MP性能面で大成功を納めたため,Cray-2はあまり売れることはなかった.
その後クレイはクレイ・コンピュータを設立した.その後Cray-3の開発に着手したが,全く売れず,冷戦の影響もあり,その後開発したCray-4も全く売れず会社は破産した.

シーモア・クレイ賞

IEEEが運営する賞で,クレイの創造精神をよく継承していると見なされた,高性能計算システムの発展に貢献したものに対して与えられる賞.

その他

Cray-1を設計した際に,Appleが次のMacintoshを設計するためにCray-1を購入したことを知ると,クレイは次のCrayを設計するためにMacintoshを買ったところだよとコメントした.

Reference

シーモア・クレイ
Seymour_Cray
Control Data Corporation
https://news.mynavi.jp/article/architecture-382/
https://en.wikipedia.org/wiki/CDC_6600
https://ja.wikipedia.org/wiki/Cray-1
https://news.mynavi.jp/article/architecture-387/


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Last-modified: 2019-07-09 (火) 14:38:15 (802d)