3年ぶりのゼミ合宿(9月25日)

 

研究会の会場となった沖縄県美術館。グスクを想起させる外観でした。

 コロナ禍の大学でできなくなったことはたくさんありましたが、なかでも待ち遠しかったものがゼミ合宿でした。ようやく、3年ぶりに実現することができました。

 春学期のゼミを進めるなかで、感染対策をしっかり行えばゼミ合宿ができるのではという見通しが出てきたころ、ゼミ生から今年の合宿は沖縄で行いたいとの声が上がりました。日本政治外交ゼミは復帰50年の沖縄を現地で考えたいといい、オーラルヒストリーゼミは各地に残る戦争の証言を受け止めてみたいといいます。手続きの煩雑さもありますが、これだけみんなが思いを持ってくれるのであればと、合宿係のリードのもと、準備がはじまりました。

 先行したのは日本政治外交ゼミ。初日の午前中は、先着した有志で沖縄県平和祈念資料館、ひめゆり平和祈念資料館に伺い、その後は那覇市内で琉球大学の学生さんも交えて研究会を実施しました。3日目の午前からはオーラルヒストリーゼミの先行組が合流して航空自衛隊那覇基地に伺いました。那覇基地では司令と学生の意見交換の時間をいただき、学生にとっても貴重な経験となりました。

航空自衛隊那覇基地にて

 後半はオーラルヒストリーゼミ。こちらはリモート参加が複数名出ましたが、琉球大学の学生さんに加えて、地元の高校生も参加してくれました。2日間の研究会のあと、今度はオーラルヒストリーゼミ生と沖縄県平和祈念資料館、ひめゆり平和祈念資料館に。沖縄のメディアで奮闘しているゼミOBも参加してくれて、ゆっくりと言葉に向き合うことができました。

平和の礎にて

 3年ぶりの沖縄合宿、大学のみなさん、ゼミ生のご家族のみなさん、那覇基地をはじめとする沖縄のみなさん、沖縄在住のゼミOBOGのみなさんに本当にお世話になりました。支援してくださった慶應SFC学会にも心から御礼申し上げます。来月には沖縄の高校生を東京にお迎えすることになります。存分に恩返しをさせていただきたいと思います。


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