著書―長野県近代史研究会編『長野県近代民衆史の諸問題』

%E7%94%BB%E5%83%8F%20004.jpg
 長野県近代史研究会編『長野県近代民衆史の諸問題』(龍鳳書房、2008年)
 5年前から参加させて頂いている長野県近代史研究会の論文集が刊行になりました。このなかで「近代日本官僚制における郷党の形成と展開―長野県出身官僚を事例に―」 と題して、
 1,近代化を進める日本の中で、地方の青年はどのようにして中央の官僚となっていったのか。
 2,官界中央において、地域閥が形成される姿はどのようなものだったのか。
 3,中央の官僚は、出身地の政治にどのような関わりを持ったのか。
という三つの問いを立て、長野県を事例に明らかにしました。
 すでに拙著『政党と官僚の近代』でも引いた論文で、同業者各位からは「あれはいつ出るの?」と問われることしばしばであった一本だけに、今回の刊行には深い感慨があります(原稿を出してから刊行まで、種々の要因があって3年かかりました)。
 同会会長の上條宏之先生の古稀記念出版ということもあり、ほとんど書店には出回らず、出版社からの直販になるようです(そんななか、すでに店頭に出しているジュンク堂は、さすが。http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0011037760)。
 先月末から今月始めにかけて、2本原稿を書きました。こちらは年明け、年度末にお目にかけられる予定です。