友人に誘われて、開港150周年に湧く横浜に行ってきました。目的は表題にもあげた記念コンサート「居留地に響く吹奏楽」。ペリーゆかりのたまくすの木が見守る開港資料館前で、150年前に親しまれていた曲が演奏されました。神奈川フィルの演奏で、開港資料館の研究員・平野さんの解説付きで聞けるというのですから、なんとも贅沢です。
「ウィリアム・テル」序曲で軽やかに開け、「魔笛」「王冠のダイヤモンド」「ドン・パスクワーレ」と聞かせる曲が続き、「ウィンザーの陽気な女房たち」で盛り上がったのち、イギリス国歌でクローズ、と思いきや、機転の利いたアンコールまで。日差しが強かったものの、よい演奏でした。旧知の研究員・Mさんもご活躍でした。おつかれさまでした。
横浜港といえば、象の鼻。横浜開港の際に築造されたイギリス波止場周辺が、2日の開港記念日にあわせて公園として整備されました。ここから岩倉遣外使節も出航したと思うと、感慨もひとしおです。開港資料館では7月下旬まで「港都横浜の誕生」と題した展示も行われています。ここの展示はとても手が込んでいて、いつも満足させてもらえます。開港記念日には両陛下も展示をご覧になったそうです。まだ一ヶ月半ありますから。期間中にゆっくりと拝見したいと思います。
今回のおみやげは、横浜で生まれた「清水屋ケチャップ」の復刻版。開港資料館の定番おみやげといえば復刻絵はがきですが、食品も置くようになったのですね。明治29年創業といいますから、日清戦争直後、外国人観光客も増え始めた時代のこと。今晩は100年前を想像しながら、オムライスを頂くことにします。