関西大学千里キャンパスで行われた日本政治学会のセッションで、歴史的制度論から日本の政党政治史を捉えなおす報告を行いました。
明治維新150年にあたる今年は、原敬内閣100年に当たります。これを機に、村井良太さんを企画委員に下記のセッションが日本政治学会で立てられました。
D1【企画委員会企画】 原敬内閣100年、日本政党政治史を考える
司会:奈良岡 聰智(京都大学)
報告:「初の本格的政党内閣」の歴史的制度分析 清水 唯一朗(慶應義塾大学)
後藤新平は政友会内閣をどう見たか? 伏見 岳人(東北大学)
イギリスから見た原敬内閣期の日本 1918-1921年 菅原 健志(愛媛大学)
討論:待鳥 聡史(京都大学)、五百旗頭 薫(東京大学)
伏見さん、菅原さんがしっかりした実証研究を報告してくれるという安心感から、私は原敬内閣にいたる50年の日本政治、とりわけ30年の政党をめぐる変化を論じました。前日に行われた日本政治史セッションでの、佐々木雄一さんの報告「戦前戦後の首相と内閣」に触発された部分もあり、活発な議論をしていただけたことが望外の幸いでした。
実証でいくべきではというご意見も多くいただきましたが、私自身はもう少し制度論に軸足を置きながら進めていきたいと改めて感じたセッションでした。
28日(日)には国際日本文化研究センターで開かれるEACJS(東アジア日本研究者協議会)にて、選挙区を制度として捉えたセッションを開きます。ご関心をお持ちいただければうれしく存じます。
今回驚いたのは、関西大学千里キャンパスの門前に広がる巨大ラーメン街でした。30軒くらいあったでしょうか。ラーメンのススメもあるようです。うらやましい。
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