東京都立日比谷図書館「日比谷カレッジ」で「時代を変革する若者たち――明治から現在まで」と題してお話させていただきました。
実に3ヶ月ぶりの対面講演でした。ゼミも対面で行ったのは12月が最後で、毎年2月に行う最終成果報告会と追いコンははじめてリモートで実施することとなりました。こちらの講演もご依頼をいただいたときは夜の会となる予定だったのですが、緊急事態宣言の発出、その延長によって、昼の時間帯での実施となりました。
昼の時間帯で来て下さる方があるのだろうかと思い、当日、迎えてくださった担当の方に「今日は3人くらいの方にお話すればよいでしょうか」と聞いたところ、思いのほか多くの方がお越しくださっていると知り、驚きました。閉塞感のあるなかで、学ぶ意欲の高い方が多くいらっしゃることに気持ちを強くしてお話させていただきました。久しぶりの90分は、疲れました。
感染防止のため、質疑応答もなく恐縮だったのですが、後日、講演中にご紹介した『米欧回覧実記』を閲覧された聴講者の方が複数いらっしゃったと伺いました。しかも、私がお示しした慶應義塾大学出版会による現代語訳ではなく、同館が所蔵する「内田嘉吉文庫」にある同時代版を探し求めてこられたと伺いました。熱意に頭が下がります。
このテーマは、2015年に台湾・国立政治大学で1学期間を過ごさせてもらったときに、日本と台湾の比較を軸に立ち上げて育ててきたテーマです。4月から、新しい環境でさらに磨いていきたいと思います。
今年の卒業生、せめて卒業式はできますように。
↓千代田図書館のサイト
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20210303-post_337/
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