日比谷座で原敬を論じました(7月28日)

 「日比谷座」で、「変化の時代と『平民宰相 原敬』」と題した講演をさせていただきました。

 かつて、帝国議会議事堂は今の経済産業省の場所にありました。議場でのやりとりが活劇のようであったことから、議事堂は「日比谷座」と呼ばれ、国民の注目を集めていました。隣は日露戦争後の焼き打ち事件で知られる日比谷公園。まさに藩閥政治から政党政治に移行することを象徴する、近代日本の民主主義の舞台でした。現在の議事堂が着工されたのは原内閣のとき。竣工は226事件の年。つまり、原が活躍したのは永田町ではなく、日比谷座でした。

 昨年、原の評伝を書いたときから、いつか日比谷で原を論じてみたいと思い、ご縁のあった日比谷カレッジさんで実現することができました。日比谷カレッジさんは、千代田区立日比谷図書文化館が運営する、読者文化をメインに据えたすてきな市民講座です。1階にあるカフェとも連動して、書籍の宣伝もしてくださいます。特別展の次回展示も、とても魅力的です。

ぴかっぴかの1年生です。

 この日も、コロナのなか夜の講演という設定にもかかわらず60名札止め、大雨と感染急拡大にもかかわらず50名ほどの方がお越しくださいました。みなさん熱心に耳を傾けてくださり、終演後も質問の列が続き、ひと段落したのは40分後でした。ありがとうございました。

 7月8日の事件があってから、原を論じる文脈も少し変わってきました。来月にかけて、もう少し発信を続けていきたいと思います。

 https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20220728-_74/


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