「米騒動と大正デモクラシー」@知恵泉(9月6日)

すてきなセット、すてきなゲストとご一緒できて楽しい時間でした。

 NHKEテレ「知恵泉」で原敬のことをお話しする機会をいただきました。

 番組のテーマは「米騒動と大正デモクラシー 民衆の怒りと不安どう向き合う?」。ディレクターさんから届いた台本が「輿論」と「世論」を基調としたもので、さすがのリサーチ力に感嘆しながら収録当日を迎えました

 実は、人生初スタジオ収録でしたので、緊張するかなと思いましたが、MCの高井さん、この日の謎解き役である片山善博さん、秋元才加さん、スタッフのみなさんにあたたかく迎えていただき、リラックスして臨むことができました。

 初の「本格的」政党内閣が生まれたということは、それだけ難治の時代であったこと、そのなかで原内閣が何を達成し、何を達成できなかったのか。そのありようをお伝えできたのではないかと思います。

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 なにより興味深かったのは、番組後半で紹介された方面委員の話でした。現在の民生委員制度の前身とされ、民の自立を象徴する社会福祉のしくみです。紹介されたのは大阪歴史博物館にある多くの原資料。不勉強で知りませんでしたので、近々、見に行ってきたいと思います(後日、うかがいました。右手に見える塔(教育塔)は、戦前、室戸台風の犠牲になった教員と生徒を祭るために造られたものだそうです)。

 

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 土佐堀川沿いには、方面委員制度を設立した林市蔵の銅像がありました。あのあたりは原敬の故地。またゆっくり回ってみたいと思っています。そういえば、林市蔵の銅像は熊本城前にもありました。加藤清正の像と並んでおり、社会福祉の功労者が大きな敬意をもって称えられていることに感銘を受けたことを思い出しました。

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