シンポジウム「宇和島と近代日本のリーダーたち」(2月28日)

 念願だった四国・宇和島に行ってきました。
 小藩ながら、賢侯として知られる伊達宗城のもと、幕末維新の政治史に大きな功績を残した宇和島藩。明治に入っても児島惟謙、穂積陳重・八束兄弟、桑山鉄男、二荒芳徳といった人材を輩出し続けた地。知人の宇和島出身者もおしなべて快活で優秀。どんな土地なのだろうと、とても関心がありました。

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 これまで愛媛は松山、内子どまりで南予までは足が伸びなかったのですが、今回、渋沢栄一記念財団・宇和島商工会議所が主催するシンポジウム「宇和島と近代日本のリーダーたち」にお招きいただき、ようやく伺うことができました。
 高知から四万十川沿いに進み、目の前に開けた宇和島は、空高く、海青く、緑のひろがる風光明媚な地でした。知の力も、駅前の古書店に入ってすぐに感じることができるほど。文化のある街は、地力が違います。
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 シンポジウムは、穂積兄弟、渋沢栄一、福沢諭吉、大隈重信の事跡を通じて企業家精神を学ぶというもの。私はディスカッサントとしての参加でしたので自由度が高いなかで話させていただきました。津波警報が発令されるという事態のなか、200人を越える方に来場頂きました。感謝です。
 うれしかったのは、同級生のご両親やSFCの卒業生、それに10年以上音信が途絶えていた下宿仲間がわざわざ松山から駆けつけてくれたことでした。司馬遼太郎は宇和島人を愛し、お手伝いさんはすべて宇和島の方にしたといいますが、そうした「気持ちのよさ」がわかるような気がしました。
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 また訪れてみたいと思う街がひとつ増えました。宇和島のみなさん、ありがとうございました。