第15回ヨーロッパ日本研究学会(EAJS)大会に参加するため、リスボンに行ってきました。
EAJSは、ヨーロッパを中心とする日本研究者が会同する魅力的な会議です。私が初めて参加したのは2011年のタリン大会(第13回)でしたが、当時は参加者600人、うち日本人は50人くらいでした。前回のリュブリャナ大会は1,000人、日本人300人。今回は全体で1,200人、日本人500人ほどと聞きました。勢いを感じます。
これまで、アメリカにはアメリカの日本研究があり、ヨーロッパにはヨーロッパの日本研究があり、日本には日本の日本研究があることは理解しているつもりでしたが(拙稿「戦後70年目の日本研究―アメリカ、ヨーロッパ、日本」)、概念中心のアメリカ、実証中心の日本、両方を取っているヨーロッパという認識が大きく変わる、研究大会でした。
とりわけ、タリン大会から設置された政治学セッションの内容にはとても刺激を受けました。フレームワークがしっかりしているのはもちろん、実証のレベルでも日本の学会報告を凌駕するものにしばしば出会いました。
聞いてみると、彼らの多くが日本滞在時に日本側の優秀な研究者と議論を重ね、資料にもアプローチできていました。「スーパーグローバル」の効果は、それなりに出ていることを実感しました。私自身もそうした取り組みを、もっと、もっと重ねていくことを誓いました。
それにしても、食事が抜群でした。ポルトガル料理は日本人の味覚によく合うように思います。
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