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2015年に国立政治大学で教えて以来、隔年で続けてきた研究交流合宿を今年も実施しました。
今回はSFCの夏季特別研究プロジェクトとして実施し、ゼミ以外からも3名が参加。前乗りしていたメンバーと一緒に、台湾三田会の例会にお世話になりました。植民地史を専門とする文学部日本史学専攻の前田廉孝先生とそのゼミ生もいらっしゃり、にぎやかな会でした。温かく迎えてくださった三田会の皆様に御礼申し上げます。
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初日は政治大学国際事務学院日本研究プログラムへ。日台それぞれ2名が口頭発表、それぞれ3名がポスター発表を行いました。目を瞠ったのは台湾側の皆さんの研究の視角と分析の鋭さ。博士課程進学を考える学生もあり、これからの交流がとても楽しみになりました。
それにして4か月を過ごしたキャンパスは懐かしさに溢れています。またゆっくり来たいものです。いつも歓待してくれる李先生、石原先生、呉さんに感謝です。来年、SFCでお待ちしています!
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二日目は台湾大学日本研究中心へ。一昨年に続いて2回目の訪問となります。畏友・田世民先生が全学に報告を募集してくださり、日本側3名、台湾側3名のポスター報告ののち、日本側から3名の口頭発表を行いました。さすがは田先生の教え子。江戸期から現代に至る幅広いスパンで深く考察されていました。学部3年生の報告もあり、その語学・研究両面の充実ぶりには敬意を覚えました。林先生、田先生、林さん、ありがとうございました。
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最終日は台湾側の学生と一緒にフィールドワーク。当初は芝山巌で日本の植民地政策について議論しようと考えていたのですが、折よく総統府の一般公開日に当たったため、予定を変更。私自身は4年ぶりでしたが、馬総統の際から一新された展示に興味深く見入りました。学生にとっても台湾側の学生と議論しながら戦前、戦後の台湾史を捉え直すいい機会になったようです。
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夕方からは、4年前の政治大学清水研のメンバーと同窓会。こうして卒業後も会えること、みんなが日本と関わりを持ち続けてくれていることを本当に嬉しく思います。
今から2年後が楽しみで仕方ありません。台湾の皆さん、本当にありがとうございました!
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(学生たちが大喜びで食べた、6色小籠包。こういうのも最近の台湾らしくていいですね。)
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