2009年春学期のタスクが、ほぼ終了しました。講義を中心に、回顧しておきます。
<総合政策学の創造>
担当2年目となった「創造」。SFC唯一の必修講義。1年生全員が履修します。今年もSFCを
代表する名物教授から、元気バリバリ若手の会まで、たくさんの先生にご登壇頂きました。
昨年に引き続き、模擬選挙「政策コーカス」を実施。今年のテーマは「未来創造塾は、こう
創る!」。身近なテーマで議論を重ねた4グループの発表は見事でした。
思いのほか好評だったのが、講義冒頭で行なった研究会紹介。今年は最終課題を
「私の研究会案内」として、学生生活の設計図を描いてもらうようにしたのですが、それに
よって関心が高まったこともあってか、学生による研究会紹介は実感をもって受け止められた
ようです。
運営をがんばってくれたTA・SAのみんなに、感謝です。
<近代史(日本政治外交史)>
こちらも「考えて、書く」リマークシステム導入2年目。なにがどうなったのか、履修者が
270名に倍増したことで大教室に。SFCの大教室は、器材の関係か教壇が他のキャンパス
より高く、ちょっと講義がしずらい印象があります。このため、今回は高さ1mほどの教壇から
降りて講義をしてみました。これが案外快適。
政治が変動期を迎える中での政治外交史の講義、多くを考えるきっかけになったでしょうか。
<ライティング技法WS>
こちらも「オーラル・ヒストリー実践講座」2年目。今年は研究テーマが定まっていない1年生の
履修者が多く、最終成果まで辿り着くだろうかと不安がありましたが、最終的には去年よりも
到達率が高く、それぞれ興味深い成果をあげてくれました。この講義でオーラルについて
お話を繰り返し、ゲスト講師の方のお話を伺い、みなさんの報告を聞いていることで、私の
オーラル観も、徐々に変化してきているように感じています。ありがたいことです。
<研究会1 日本政治外交研究>
春学期はとにかく基礎固め。コースワークをイメージしながら、前半は制度をゴリゴリと、
後半は実態(歴史的展開)を丹念に。気がつけば春学期だけで15本ほどの文献を読み、
ペーパーを切り、議論を行ないました。やはり、1全員がペーパーを出すのが、議論を
進める上でもよいようです。
次は夏合宿。個人研究がはじまります。どんなテーマで、何を論じてくれるのか。
楽しみにしています。19人の個人研究、どうやって回していくか考えないと。
<研究会2 オーラル・ヒストリー>
昨年のライティング技法WS履修メンバーと「ゼミにしよう!」と立ち上げたオーラルゼミ。
いったいどれだけ、どんなメンバーが集まるのか予想もつきませんでしたが、立ち上げに
ふさわしい、とても個性的なメンバーが集まりました。総勢11名。いい大きさです。
こちらも春は基礎固め。リサーチデザインを練りながら、10本ほどの文献を読み、
ペーパーを切り、議論を行ないました。
オーラルゼミは夏が本番。合宿での成果報告を楽しみに。秋からは新しいメンバーも
参加です。
マルコム・グラッドウェルの本に「問題は夏休みだ!」というくだりがありました。
充電しつつ、活動しつつ、秋に向けたよいステップとなる夏休みになりますように。