恒例となった夏の行事。今年も宮城県は古川に行ってきました。
「民本主義」で知られる吉野作造。東京と地元の学生の学習、交流を目的としたこの研修会も3年目を迎えました。今年の講師は、猪木武徳先生、阿川尚之先生、奈良岡聰智先生、小川原正道先生、大川真先生と私の6名。参加学生も京大から3名、慶應から5名、地元東北大から5名の13名。いずれも過去最多となりました。
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テーマは「日本近代史と吉野作造」。猪木先生による福澤論、奈良岡先生による吉野論をベースに、福澤班、吉野班、全体と3段階に分けたディスカッションが組まれ、充実のうちに3日間を過ごすことができました。
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最終成果報告の際に、学生諸君がいずれも、自分のアタマで考えることの重要性を強調したことと、人と人のつながりを極めて大切にする姿勢を示していたことは、とても印象に残りました。独立自尊、人間交際という言葉を挙げるまでもなく、古典に触れて、今を考え、自分を見つめ直すという機会は、共通した洞察を与えてくれるのだな、と再認識しました。
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エクステンションは、岩出山伊達家の藩校・有備館へ。
今年も記念館をはじめ、みなさんに感謝です。