SFC創設30年記念ブックプロジェクト「総合政策学をひらく」の第1弾として、『総合政策学の方法論的展開』が刊行されました。
SFCの創設は1990年ですので、本来であれば2020年が創設30年のイベントイヤーになるはずでした。コロナに大童だった3年間を経て、世に問う一冊ができあがりました。
目次は次のとおりです。
座談会 総合政策学の方法をめぐって
第1章 実践知の学問の方法論(國領二郎)
第2章 新しい方法、新しい学問、そして、未来をつくる――創造実践学の創造(井庭崇)
第3章 数学と総合政策学(金沢篤)
第4章 フィールドワークの学と術(加藤文俊・諏訪正樹・石川初)
第5章 中立性神話――臨床から教育現場へ(森さち子)
第6章 分野横断型研究の方法論(篠原舟吾)
第7章 歴史社会学の方法論――社会科学に歴史は必要か(小熊英二)
第8章 「開かれたオーラルヒストリー」の実践と方法(清水唯一朗)
第9章 働くことを通じたウェルビーイングの推進――産業保健心理学にもとづく実証研究と実践活動(島津明人)
第10章 「よく生きる(ブエンビビール)」という理念を問い直す――先住民の言葉と視点から何を学ぶことができるか(藤田護)
「総合政策学の方法論」をもっとよく知るためのブックガイド
編者を依頼されたときには、いったいどのようにして総合政策学の方法論の現在地を示すことができるのだろうかと不安に駆られましたが、執筆者をはじめ、キャンパスの同僚たちのすばやく、献身的なサポートに支えていただき、刊行まで漕ぎつけることができました。
総合政策といいつつ、環境情報学部の教員も入っているところ(企画当初は看護医療学部の同僚にもお声がけしたのですが、ご退職により果たせませんでした)、全体を俯瞰するために冒頭に座談会を置いたところは、本書のオリジナリティになっていくだろうと期待しています。
本書は、ブックプロジェクト「総合政策学をひらく」の第一弾です。同プロジェクトについては、下記のリンクをご覧いただければ幸いです。
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