2009年度のゼミ

 春学期も早2ヶ月が過ぎ、ようやくゼミ、講義ともに落ち着いてきました。
 気がつけば、今年のゼミのご紹介をしていなかったので、さっそく。
 
<JPD(Japanese Political Development)ゼミ―日本政治外交史>
 2007年の着任時からスタートした日本政治外交史のゼミも、はや3年目に入りました。2年生でゼミに入ってきた学生たち(清水ゼミのファウンディング・ファーザーズ)も4年生。就職活動でも、妥協せず、自分の夢を掴んでいっている彼らには、心から敬意を覚えます。
 
 春学期は、昨年度と同様、政治学・日本政治・日本政治外交史の基礎的な理解と解釈力を身につけるため、文献と論題を設定したディスカッションを進めています。久米郁男ほか『政治学 Political Science』を中心に据えながら、これまで飯尾潤『日本の統治構造』、水口ほか『変化をどう説明するか』、ラムザイヤーほか『日本政治の経済学』、佐藤卓己『輿論と世論』、吉野孝ほか『誰が政治家になるのか』を扱いました。
 
 秋学期には、ここから個別のテーマを見出して、長期的なスパンからテーマを俯瞰する研究を進めていくこととなります。2年生10名、3年生3名、4年生6名、大目付サマ1名(男13名、女7名)で、着実に歩んでいます。
 
 
<「聞く力」で未知を拓く―オーラル・ヒストリー>
 多くの方から希望をいただいていたオーラル・ヒストリーのゼミを、ようやく開講しました。昨年春学期のワークショップ(とその、あまりに元気で愉快な履修者のみなさん)、秋学期の講義、冬の立命館での地域共創とオーラル・ヒストリーの試みなどが強く背中を押してくれました。
 
 春学期は、研究計画を磨きながら、聞くことの意味、研究における聞き取りの位置について考えることを大切にしています。参加者は2年生6名、3年生4名、大学院生1名の11名(男4名、女7名)で、すでに個人研究とは別に、2つのグループプロジェクトが始動しています。積極的な学生が多く、楽しいゼミです。
 
 
 この2年間、ゼミから受ける刺激がこんなにも多く大きいものかということを、日々感じてきました。今年も、私自身、多くのことをゼミから吸収していきたいと思います。みなさま、ご支援のほど、どうぞ宜しくお願いします。