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分担作業

我々は総論にのぞむに当たって官庁訪問を行う前に様々な方面から情報公開について研究することにした。
新聞・雑誌検索、地方の情報公開、外国の情報公開、オンブズマン制度の4つの班に分けた。構成員は以上の通りである。

それぞれの班の活動の概要は以下の通りである。
  1. 新聞・雑誌検索

    第一次臨時行政調査会から第二次臨時行政調査会・行政改革審議会・行政改 革委員会と今までの情報公開への取り組みの流れを、主に文献を用いて調べた。 これは一つの例である。臨調の構成員などいろいろ関係ないことまで目を通し てみたが、結局言えることは、土光臨調で法の制定の課題がかなり明確に提示されていたにもかかわらず、現段階ではそこから何の発展も見られないということである。(後に総務庁の方にそれは正しい見方ではないとの御指摘を受けた。)
  2. 地方の情報公開

    第7章で詳述。
  3. 外国の情報公開

    先進国の多くは情報公開法を持っているということが分かった。では、他の先進国は法を持っているのになぜ日本ではそれが遅れてきたのだろうか? 戦後から経済的な発展に重点をおいてきたため、官僚機構が必要以上に膨張してしまったこと。また日本人の保守的な性格から、思い切った政策が立てられなかったこと、などが考えられた。
  4. オンブズマン制度

    オンブズマン制度は、当初、我々にとって大変重要であると受け止めていた。彼らのとる行動には、簡潔かつ具体的な目的が存在し、一般市民の意見を代弁していると思われたからである。しかし、当の官僚自身の声や、行政サイドの話を聞くにつけ、そのような考え方は偏った考えではないかと疑問を抱き始めたのだ。
    本当に我々が取り上げなければならないのは、表層部分のみをカバーするようなものではなく、現在の政治体制の内部にも当てはまる、包括的なものでなければならないはずである。我々は、次第に、本人達でさえ身動き出来ない官僚機構と言うものの構造に関心を向けるようになっていった。
以上のように10班の中でも4つの班に分かれて、それぞれ違う角度から情報公開について調べてみた。いずれも後に控える官庁訪問に役立てるつもりでやった。



Atsushi Kusano
Thu May 8 15:35:48 JST 1997