三菱商事の社会貢献活動の現状を見ると、以前からの企画に縛られ、新しい活 動を企画する事ができなくなっているという活動の固定化の問題があることに 気づく。しかし、新しい企画を実行するのには、現在の活動の中からなにかし ら切り放さなくてはならない。一度開始した活動を切り放すことは、ともする と、企業のエゴになりかねない。どんなに社会のニーズが変化しても活動の受 益者(被ボランティア)は必ずいるはずである。三菱商事一社の活動だけでは やはり限界はある。そこで、切り放すには早いと思われるような活動を他の企 業にゆずるというのはどうだろうか。他の企業というのは社会貢献活動の経験が三菱 商事より少ない企業のことである。三菱が現在行なっている活動の多くは、ある程度安定している。そのような活動に他企業の担当者を参加させ、ノウハウを提供する。そして徐々にその活動をその企業にスライドさせていけばよいだろう。
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