第2週: テキストエディタと電子メール (1)

今週は文章の簡単な作成の仕方と電子メールの出し方について演習します.
2. 1 復習
2. 2 ファイルとは
2. 3 emacsとは
2. 4 emacsの起動
2. 5 ファイルの作成
2. 6 練習問題(1)
2. 7 編集と保存
2. 8 練習問題(2)

2.1 復習

先週はSFCの計算機を利用するためのアカウントの作成と, 以下のような内容について勉強しました.

タッチタイピングは練習しましたか? 根気よく練習しましょう.

2.2 ファイルとは

計算機の使用でもっとも基本的なのは, 文章を入力して計算機に蓄えたり, 計算機に置かれた文章を読んだりすることです.

ここで,「データの容れ物」という言葉を使いましたが,

2.3 emacsとは

ファイルを作成したり, その内容を変更したりすることは非常に重要です. この作業を行うものをエディタ(editor)といいます. エディタとは編集者という意味もあるように, ファイルの内容の編集を行うものです. 特に,テキストの内容を編集するものを テキストエディタ(text editor)といいます. テキストエディタにもいろいろありますが, SFCではemacsというソフトウェアを用います.口で言うときは「イーマックス」と言います.

2.4 emacsの起動

emacsを使うためには,まず起動しないといけません. 起動の方法には幾つかあります.

  1. FvwmButtonsを用いた起動
    • 現在使用できません.
  2. コマンドラインからの起動
    • 端末ウィンドウで
      % emacs &
      
      と入力します. この時に&をつけるのを忘れないようにして下さい.
    • &をつけ忘れると,emacs を終了するまで,その端末ウィンドウは使 用できなくなります.

emacsが起動されると, ディスプレイには以下のように表示されます.

2.5 ファイルの作成

それでは,ファイルを作成しましょう.

  1. 最初に,これからファイルを作成することをemacsに知らせます.起動し た状態でいきなり文字を入力することもできますが,その状態では,データを 保存するようにはなっていませんので,次のようにしてファイルを作ることを 指定します.
  2. メニューバーのFilesのところでマウスをクリックすると,次の ようなメニューが現れます.
  3. Open File... のところでもう一度マウスをクリックします.
  4. すると,エコーエリア(画面の最下行)に,
    Find file:~/
    
    と現れます.これは,何という名前のファイルを編集するか,emacs が尋ねて いるのです.
  5. 例えば,testというファイルを作る場合,`test'と入力し, リターンキーを押します.
  6. すると,モードライン(下から2行目の白黒反転している行)が 以下のように変わります.
    このように,今作成している(あるいは編集している) ファイルの名前がモードラインに現れます.

emacsでは,マウスやメニューを使わずに,キーボードだけで命令を出すこ とができます.これは,emacsが生まれた時代には,まだマウスが使われてい なかったからですが,今でもこの方法を覚えておくと便利です.

先ほどのメニューの Open File... の項目には,右側に C-x C-f と書いてありますが,これがキーボードでこの命令を出すやり方を示 しています.
  1. C-x は Control キーを押しながら x のキーを押すことを示して います.口で言うときは`コントロール・エックス'と言います.
  2. 次に Control キーを押しながら f のキーを押します.
  3. すると,エコーエリアに Find file:~/ と出ますので,後は上 と同じです.

2.6 練習問題(1)

2.7 編集と保存

emacs には文字を入力するためのカーソルがあります.カーソルのある位 置の文字は白黒反転して表示されます.マウスカーソルとは別ですから,混乱 しないでください.

以前に書いた文章を変更するためには,次のようにします.

Emacs で文章を書いたら,それをファイルに保存しなければなりません. 保存することを,セーブ(save)するともいいます.

注意: 保存せずに emacs を終了させた場合,そのデータ(編集の場合は変更した部分, 新規作成の場合はすべて)はなくなってしまいます.

データを保存するためには次のようにします.

  1. メニューバーの Files のところでマウスをクリックします.
  2. 出てきたメニューの Save Buffer のところでマウスをクリック します.
まだ保存していない変更点がある場合は,モードラインのファイル名の左に図 のように `**' が表示されます.
ファイルに保存すると,これが `--' に戻ります.

emacs での編集が終了し,emacs が必要なくなった場合には, emacs を終了します.

  1. メニューバーの Files のところでマウスをクリックします.
  2. 出てきたメニューの Exit Emacs のところでマウスをクリック します.
保存していないファイルがあった場合には,
Save file ~t98000aa/test? (y or n)
のようなメッセージをエコーエリアに出し, ファイルをセーブするかどうか聞いてきます. ここで y と答えるとファイルをセーブしてから終了します. n と答えると,
Modified buffers exist; exit anyway? (yes or no)
と,本当に終了していいかどうか聞いてきますので,yes または no を入力します.間違いを防ぐため,単に y や n ではだめです.

emacs では複数のファイルを同時に編集することが可能です, したがって一つのファイルを編集するたびに emacs を起動したり, 終了したりする必要はありません.

2.8 練習問題(2)

2.9 日本語入力

日本語入力は mule と同じく Wnn6 を用います.操作方法は全く同じです.

2.10 電子メール

現在は mew は使用できません.来年度までには mew 1.93 or later が利用可能になります.

根性があれば,mew や vm などのフリーソフトを自分のホームディレクトリにインストールして使用することができます.