井庭 崇 ホームページ


現在、慶應義塾大学 総合政策学部准教授、および同大学院 政策・メディア研究科委員として、研究・教育活動に従事しています。

取り組んでいる研究をひとことで表すならば、「創造の学問と技芸」(the art and science of creation)の探究です。ここでいう「創造」とは、人間、組織、社会、そして自然の創造性を含む広い意味の創造を指します。研究における根本問題は、「新しいものが生まれるということは、いかにして可能か?」という問題です。この問題に答えるため、システム理論、方法論、計算科学のアプローチを組み合わせて取り組んでいます。現在、オートポイエーシスと複雑系の観点から「創造システム理論」を提唱し、また創造を支援するメディアとして新しいパターン・ランゲージを制作しています。これまでに、創造的な学びの秘訣(ラーニング・パターン)や、創造的プレゼンテーションの秘訣(プレゼンテーション・パターン)などの言語化に取り組んできました。さらに、コンピュータ・シミュレーションとネットワーク分析を駆使しながら、自生的秩序と多様性の原理の探究にも取り組んでいます。

代表的な著書には、『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭崇 編著, 宮台真司, 熊坂賢次, 公文俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)や、『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(福原義久との共著, NTT出版, 1998)があります。『複雑系入門』は現在でも複雑系の標準的なテキストブックとして用いられているようです。2011年現在でも増刷されており、現在第18刷で約2万4千部が発行されています。この本は、修士学生時代に書いたものなのですが、この執筆・出版に対し、「慶應義塾大学塾長賞」をいただきました。他には、『進化経済学のフロンティア』(分担執筆, 日本評論社, 2004)や『総合政策学の最先端 IV』(分担執筆, 慶應義塾大学出版会, 2003)などの本にも関わりました。また、翻訳書として『社会シミュレーションの技法』(共訳, 日本評論社, 1999)があります。現在、新しい本をいくつか執筆中です。

大学・大学院時代は、武藤佳恭教授(慶應義塾大学環境情報学部)と 竹中平蔵教授(慶應義塾大学総合政策学部)に師事しました。慶應義塾大学 環境情報学部を卒業後、同大学院 政策・メディア研究科の修士課程と後期博士課程を修了し、2003年に博士(政策・メディア)を取得しています。また、2009年度は、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院のCenter for Collective Intelligenceで客員研究員として研究に従事しました。今後も、グローバルな視野で、魅力的な研究を進めていきたいと思っています。


ブログ(日本語) ブログ(英語) Twitter(日本語+英語)