複雑系勉強会


1997年4月、当時修士1年だった井庭崇と、学部4年だった福原義久は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で「複雑系勉強会」という自主的な勉強会を企画した。毎回井庭か福原が複雑系に関連するトピックをプレゼンテーションするという方法で、計9回行なわれた。参加者には、コンピュータ・サイエンス、認知科学、経済、政治、建築、言語、アートなど幅広い興味をもった学生約50人が集まった。


 

各回のテーマ

勉強会の風景

 

お世話になった鈴木健くん(右から2人目)と。

 

そして本の執筆へ

この勉強会の途中で、「本を書こう!」ということが2人の間で固まった。さっそく、複雑系の本が出しそうな出版社に交渉しようということで、WWW上で編集者のメールアドレスが載っていたNTT出版へメールをした。メールには、企画の意図と内容、そして簡単な履歴書のようなものをつけた。

編集者の方が、この勉強会で作成した資料と実際の会を見に来てくれて、気に入ってくれた。そして、怒涛の執筆生活が始まるのである。つづく。