【英語で読む!講座】 Thing Knowledge (物のかたちをした知識) その2

2008.12.23 Tuesday 00:40
井庭 崇


「ファラデーが送った実物は、ファラデーの相当の操作の腕------ファラデーの「手についた (フィンガーチップ)」知------も具現していた。そのため、作るのに必要な技能がない人でも、新しい現象を直接体験できた。送った相手の技能にも、言葉による説明を解釈する能力にも頼る必要がなかった。装置そのものが、それが示す現象という事実を伝える力をあてにすることができた。」(邦訳 p.26)

"ready-made"は、「既製の」という意味よりは、「すぐ使える」の意味。
"the future development of science and technology"という表現、かっこいいねぇ。今後、どこかで使えそう。
"fingertip"は、「指先」や「すぐ利用できる」の意味。"fingertip knowledge"は、ファラデーであればすぐに出来てしまう身体知のことだろう。

ということで、今回は、"Thing Knowledge"の具体例として、ファラデーのモーターを取り上げた。次回は、ファラデーの装置のようなものと理論の間にある「モデル」について取り上げることにしたい。

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