学習パターンの英語化プロジェクト、鋭意進行中!

2010.09.07 Tuesday 23:34
井庭 崇


夏の特別研究プロジェクトの2日目が終わった。

今回のプロジェクトのミッションは、実に明快。2年前に僕らが日本語でつくった『学習パターン』の英語版をつくるということ。

ミッションは明快だが、作業は簡単ではない。「英語版をつくる」というのは、単に「日本語を英語に変換する」ということではないからだ。

日本語では曖昧に書くことができた文章も、英語にすると途端に意味不明なものになる。だから、一行一行その内容を深く理解しながら英語で書き直さなければならない。しかも、できる限り英語らしい英語で表現したい。

辞書や関連書籍、Webなどを調べながら、もっとも適した表現を探っていく。自分がもっている文法や表現の知識も総動員する。やってみるとわかるが、これは本当に大変な作業だ。そして、同時に、かなり英語表現/英作文の勉強にもなる。

よい表現に行き着くことができればかなりスッキリするが、そこに至るまでは非常に居心地の悪い状態が続く。朝10時に集まり、それから夜7時か8時まで、ずーーーーっと、パターンの英語表現を考える。ほとんどの時間は、うーん、と唸っている。そういう「地味」なプロジェクトである。


このプロジェクトが始まる前に、プロジェクトメンバーは割り当てられたパターンの英訳を済ませてきている。ここ2日やってきたのは、それらのパターン表現をブラッシュアップする「ライターズ・ワークショップ」というもの。

1パターンあたりだいたい1時間から1時間半、そのパターンの表現をどうすればよりよくできるのかを話し合う。ライターズ・ワークショップでは、そのパターンを書いてきた本人は原則としてしゃべることはできず、その話し合いを聞きながらひたすら修正点や改善案をメモする。これが、「ライターズ・ワークショップ」のユニークな特徴である。

[9] >>
-
-


<< 「複雑系の数理」(2010年度秋学期担当科目)
パターン・ランゲージのライターズ・ワークショップ >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]