「複雑系の数理」(2010年度秋学期担当科目)

2010.09.05 Sunday 13:33
井庭 崇


次は、秋学期の僕の担当授業「複雑系の数理」の紹介です。

この授業では、「カオス力学系」の基本と、Wolframのいう「新しい科学」についてじっくり考えたいと思います。Mathematicaを使って、実際に現象を体験しながら。

授業は基本的に、履修者による発表、PCを用いた演習、僕の解説、という三部構成。履修者はただ先生の話を聞く立場なのではなく、担当範囲を先に勉強してそれを他の履修者に説明するという役割を担います。授業内での半学半教スタイル。

この授業では、ゲストとして池上高志先生をお迎えし、対談する予定です(詳細は未定)。お会いするのはずいぶん久しぶりで、いまからドキドキです。

そして、複雑系の考え方を取り入れてコンピュテーショナル・デザインに取り組んでいる松川昌平さんにも遠隔講演していただく予定。ハーバード大学GSDにいる松川さんとは、昨年僕がMITにいたときに、複雑系関連の話で相当盛り上がりました。楽しみです。

あとは、この授業を担当するのは今年が初めてなので、やりながらチューニングしていきたいと思います。



慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)総合政策学部・環境情報学部
「複雑系の数理」(木曜日2時限, 担当:井庭 崇)

■主題と目標/授業の手法
人類のながい歴史のなかで、「生命とは何か」、「知能とは何か」、そして「社会とは何か」という問いは、幾度となく繰り返されてきました。しかし、これら生命・知能・社会の原理は、現代の科学をもってしても、いまだに解明できていません。それは、生命・知能・社会という対象は複雑であることに加え、動的に自らを変化させていく存在であり、従来の概念や方法では太刀打ちできないためです。この問題に、新しい数理概念やシミュレーション手法などを駆使して研究するのが、複雑系科学です。

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