米国ボストン出張(2010年秋)
2010.11.09 Tuesday 23:55
井庭 崇
昨日まで1週間ほど、米国ボストンに出張してきた。今回は学会参加ではなく、現地の研究者とのミーティングと交流が目的。
最も大きなイベントは、ノースイースタン大学のバラバシ・ラボ(Center for Complex Network Research)での講演。講演タイトルは、"Hidden Order in Chaos: The Network-Analysis Approach to Dynamical Systems" (Takashi Iba) 。昨年取り組んでいた離散カオスのネットワーク分析の研究について、初めて人前で話したことになる。後半には、”Chaotic Walk"(「カオスの足あと」とも呼んでいる)研究の紹介もした。英語での講演(1時間)はまだたどたどしいが、手応えはあった。
発表の前後に、センターの若手の研究者たちとの交流もできた。つい先日 Nature に論文が掲載されたポスドクの Yong-Yeol Ahn や、人文・芸術系の分野でネットワーク分析の展開を推進している訪問研究者 Maximilian Schich、そのほか大学院生たちだ。ひとつ共同研究も始まりそうだ。
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また、MIT Media Labの Cesar Hidalgo のラボも訪問した。彼はネットワーク科学の国際学会つながりの友人。昨年度までHarvard Kennedy Schoolにいたが、今年からMIT Media Labに移り、「Macro Connections」というラボを立ち上げた。今年はMedia Labに、若手がリーダーのラボが3つ立ち上がったらしいが、これはそのうちの一つ。社会・経済のネットワーク分析の若手が、Media Labでどのように研究を展開するのか非常に楽しみだ。
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