モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(2)

2010.11.10 Wednesday 20:38
井庭 崇



聞くところによると、韓国のエリート養成では、高校生が年間に何十冊も洋書を読むという。どのような本なのかは定かではないが、数週間に1冊のペースである。これだけの量を、今の日本の大学生・大学院生や教員が読んでいるかというと、まったくもってあやしい。実際、私自身は、渡米前はそれだけの量を読んでいなかった。昨年からは、英語で書かれた本を読む量を圧倒的に増やし、英語での読書も楽しくなってきた。すでに邦訳でもっている本も、原著を買って読み直した。内容はすでにわかっているので、英語の表現に注目しながら読むことができるので、これは効果的だったように思う。「内容を知るための読書」ではなく、「英語での表現を学ぶための読書」である。

image[bookshelf.jpg]

(つづく)

[5] Walter J. Ong, Orality and Literacy, 2nd Edition, Routledge, 2002
[6] 学習パターンプロジェクト, Learning Patterns: A Pattern Language for Active Learners at SFC 2009, 慶應義塾大学SFC, 2009 ( http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/ )

※「モバイル時代の英語力強化法 ―日本にいながらの環境構築―」(井庭 崇, 『人工知能学会誌』, Vol. 25, No. 5, 2010年9月)をベースに加筆・修正

[7] <<
-
-


<< モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(1)
モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(3) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]