モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(3)

2010.11.12 Friday 01:27
井庭 崇



image[106.7.jpg]


以上の五つの要素のどれか一つに絞るのではなく、すべて取り入れるとよい。それぞれに特徴が違うので、ある方式に飽きたら、別の方式のものを流す、というようにすることで、絶えず英語が流れている状況を継続させることができる。「英語を聴く/聴かない」という選択ではなく、「どれで英語を聴くのか」という選択に変えることが大切なのである。

また、このヴァーチャル環境構築を支える機器も、いろいろ組み合わせて使うとよい。私の場合は、音声ものはiPod と自家用車の車載HD、音声と映像はiPad に入れている。当初、映像はPC で再生していたが、研究上の重い処理をさせているときにPC に負荷がかかりすぎるため、現在は映像はiPad に入れ、それをPC の横に置いて絶えず再生するようにしている。このように、いくつものコンテンツを、いくつもの機器に入れておき、状況に応じて何かしらの英語コンテンツが絶えず流れているようにする。これが、日本にいながら、ヴァーチャルに英語に触れることができる「言語のシャワー」環境を自ら構築するということである。

(つづく)

※「モバイル時代の英語力強化法 ―日本にいながらの環境構築―」(井庭 崇, 『人工知能学会誌』, Vol. 25, No. 5, 2010年9月)をベースに加筆・修正

[7] <<
-
-


<< モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(2)
モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(4) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]