パターン・ランゲージのつくり方:部分展開と全体構築の2つのアプローチ

2012.05.26 Saturday 09:32
井庭 崇



他方、クリエイティブ・ラーニングのための教授法パターンや、第二言語によるライティング・パターン、パターン・ランゲージ制作にまつわるパターンなどは、部分展開アプローチでつくっている。少しでも早くその実践知を共有したいと考えているからである。

しかも、実際問題として、同じチーム内で全体構築アプローチのプロジェクトを、複数同時並行で進めることは難しい。ひとつひとつが、かなりの時間と労力と気合いを必要とするからだ。


いま井庭研では、二つの全体構築アプローチのプロジェクトが並行して進んでいる(Collaboration Patterns Project と Generative Beauty Project)。それぞれ10〜15人のメンバーで構成され、メンバーの8割が重なっている。工夫している点としては、時期をずらして始めていること。片方のプロジェクトの後半と、もう一方のプロジェクトの前半が重なるように。

Collaboration Patterns Project
image[CollaborationPatternsProject.jpg]


Generative Beauty Project
image[GenerativeBeautyProject2.jpg]



こうすれば、KJ法ばかりやっているとか、パターン・ライティングばかりやっているということを避けることができる。二つのプロジェクトを進めていても、KJ法とパターン・ライティングはまったく違うアクティビティであり、違う頭の使い方をするので、なんとかなっている。

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