発想言語「新生復活の未来ヴィジョン」

2012.06.16 Saturday 22:02
井庭 崇



まったく一緒ではないが、ウォルター・J・オングの『声の文化と文字の文化』image[]
も語り口が似ている。文字がなかった時代には、物語は口承で受け継がれていて、その時代には「オーラリティー」が発達した。文字の時代になると「リテラシー」が発達し、オーラリティーは失われていった。しかし、これからは映像の時代であり、第二のオーラリティーの時代になるのだ、という。


このような発想の仕方は、別の対象にも適用できるだろう。つまり、未来ヴィジョンを考えるときに、過去から現在で失われたものを新しいかたちで復活させることで、現在の問題を解決したり、未来像を描いたりするのである。この発想の型を一度認識すれば、自覚的に使うこともできるはずだ。

[7] <<
-
-


<< 発想言語(アブダクション・ランゲージ)の基本形式
クリエイティブ・メディア(創造的メディア, creative media)とは >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]