論文の書き方を身につける方法

2014.12.24 Wednesday 08:32
井庭 崇


論文の書き方は、実際に本気で論文を書いているときにしか習得することはできない。

それでも、事前に書き方のコツを共有しておくことは大切。だから、井庭研では、バーバラ・ミント著『考える技術・書く技術』image[]や、伊丹敬之著『創造的論文の書き方』(伊丹 敬之, 有斐閣, 2001)image[]を輪読している。

しかし、読んだときは頭ではわかっていても、実際に自分がやるときになっても実践できない。「できてないよ」と指摘されて初めてそのことに気づく。そこからようやく学びのプロセスが始まる。

自分で書いたものを見ると、頭ではわかっていたはずのコツはまったくもって実践できていないことを知る。そして、やろうとしても簡単にはできないことも知る。こうして、「あれ…???」となる。

ここからのもがきが重要で、どうしたらそういうことが実現できるのかを本気で考え、実践しようと努力する。一筋縄ではいかないので、何度も僕とやりとりをする。僕も(すでに共有されてはいる)コツを何度も引き合いに出しながら、アドバイスをしていく。そういうやりとりを繰り返した結果、「ああ、こういうことだったのか」と納得しながら論文ができあがる。

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