井庭研2017春シラバス 「Natural & Creative Living Lab」

2017.01.17 Tuesday 08:23
井庭 崇



クリエイティブ(Creative)に生きるということには、日常的な創造性も専門的な創造性も含まれています。その創造性の発露は、個人の場合もあれば、チームや組織、社会の場合もあります。いずれにしても大切なのは、「発見の連鎖」をつないでいくということです。本格的な創造では、フロー状態と呼ばれる集中状態に入り、主客の境界があいまいになり、作為を超えたレベルでの創造が起きます。その結果、つくり手は変化・成長します。つくることは探究することであり、わかることであり、学ぶこと・変化することなのです。これが、第二のフォーカスであるクリエイティブです。

以上のような、「よりナチュラルでクリエイティブな生き方」が可能となるためには、現在の社会の仕組みや慣習、自らの考えや習慣を変えていく必要があります。近代化の過程で、ナチュラルやクリエイティブとは逆の方向に強化され、固定化されてしまい、抜け出せなくなっているからです。

そこから未来に向けての転換・変化のためには、《思想》と《理論》、《方法論》と《道具》を駆使していく必要があります。井庭研究室では、 プラグマティズム などの《思想》とともに、 システム理論創造性学びの《理論》等を踏まえながら、パターン・ランゲージを始めとする《方法論》を開発し、さまざまなメディアを用いて《道具》をつくり、よりナチュラルでクリエイティブな生き方とそれが可能な社会へのシフトを目指します。

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