井庭研2017春シラバス 「Natural & Creative Living Lab」
2017.01.17 Tuesday 08:23
井庭 崇
(5) ファン・ランゲージ(Fun Language) は、物事の楽しみ方の言語化です。新しく物事に取り組むということは、なかなか腰が重いものです。それをうまくできるようになるまでは、その本来の面白みは味わうことができません。でも、ちょっとした楽しみ方を知ることで、楽しく実践することができるようになります。どのような楽しみ方をしている人がいるのか、ということを端的な言葉にまとめ、共有することを可能にするのが、ファン・ランゲージです。例えば、「料理の楽しみ方」を Cooking Fun Languageをつくって、料理の楽しみ方を言語化しています。ファン・ランゲージは、パターン・ランゲージのように「うまくやること」の支援ではなく、「楽しむための発想」を支援します。理にかなって調和を生むデザインというよりは、気持ち、感情、心が動くことで、いきいきとした状態を生み出すのです。
このように井庭研には、自発性と個性を重視しながらポジティブな変化を促すための方法が揃っています。デザイン・行為のパターン・ランゲージ、未来ヴィジョンづくりのフューチャー・ランゲージ、自分たちらしさのコミュニティ・ランゲージ、理念・考えの浸透のコンセプト・ランゲージ、楽しみ方のファン・ランゲージ ? これらに加えて、ワークショップを設計・実施したり、日常の環境に埋め込むための新しいメディアのデザインなども行うことで、よりナチュラルでクリエイティブな生き方を支援し、そのための社会の変化を促すことに取り組んでいきます。
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