「『創発社会』の到来とビジネス・パラダイムの転換」(井関利明)
2008.04.15 Tuesday 23:44
井庭 崇
image[Book-Izeki1.jpg]今日のゼミ輪読で読んだ文献のうち、まず、井関さんの「『創発社会』の到来とビジネス・パラダイムの転換」を紹介したい。
image[]
「『創発社会』の到来とビジネス・パラダイムの転換」(井関 利明, 『創発するマーケティング』image[], DNP創発マーケティング研究会 編著, 日経BP企画, 2008, p.11?p.82)
この論文は、魅力的な概念・文献を次々と取り上げ、現代社会と知の潮流について論じているものだ。井関さんの話は魅力的だと思うとともに、僕や井庭研が、いかに影響を受け、また同じ方向性を向いているかということを実感する。ここでは、この文献を読んで考えたことをいくつか紹介したい。
「まぼろしのコンセプト」
冒頭で、ジョン・J・ミュースの"Stone Soup"の童話絵本の話が紹介されている。これは、お互いに交流しない閉塞的な村に来た僧侶が、村の中心で、石を入れた鍋「ストーン・スープ」を煮はじめる。すると、それに興味をもった村人が現れ、何をしているのか尋ねては、持っている食材を持ってきて、その繰り返しで、最後には美味しそうなスープができあがる、という話だ。お互いに協力しようとは思っていなくても、「ストーン・スープをつくる」ということをきっかけに、コラボレーションが実現し、成果が生まれる。そして、この話をうけて、井関さんは次の点に注目する。
[9] >>
-
-
<< インターリアリティ プロジェクト(2008年度春学期)スタート!
「学習パターン」の制作に携わる学生メンバー募集! >>
[0] [top]