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マラソンランナーが走り、「あの電柱まで走ろう、そうじゃないとゴールがみ えない」のコピーがでるの。
そのCFをみてると、なぜか涙がでるの。
君原が、首を振りながら走ります。苦しそうなんです、しかもマラソンですから。素人 の先入観はいい加減なもんで、すぐに、こりゃー大変だと誤解します。君原健二、かれは
東京オリンピックのマラソン・ランナーで、メダルを期待されていた一人でしたが、?位 に終わりました。独特の走法だけに、声援するほうが結果にたいしてセンチメンタルに
なってしまいました。当然、そんなセンチで満足する人ではありませんから、自らを励ま し復活します。かれは、円谷の死を無駄にすることなく、メキシコ大会で銀メダルを獲得
します。男気です。といっても、かれの雰囲気は、篠塚から女の匂いを引いた感じなんで すが。どうでしょう。当たっている、と思いません。
君原=篠塚−女の匂い
そんな彼の姿に、『あの電柱まで走ろう、そうじゃないとゴールがみえない』というコ ピーをオーバーラップさせてきます。これで涙がでなかったら、団塊の世代ではありませ
ん。この??のディレクターも、ぼくらと同じではないでしょうか。人の弱みにつけこむ 悪どい商売です。まあ共に虚業なので、あまり偉そうなことはいえませんが。
ここには、コツコツのような『いじましさ』がありません。あるのは、戦略的な思考で す。自分ぐらいだませないで、目的なんて達成できるわけないだろ、という脅しがありま
す。嘘がいつも、人生を決定するんです。
つい力が入ってしまいました。
昔、B.S.Tというバンドがありました。
Blood , Sweat and Tears
お気に入りのフレーズなんです。
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